講談社現代新書<br> 僕たちは伝統とどう生きるか

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講談社現代新書
僕たちは伝統とどう生きるか

  • 著者名:小倉ヒラク【著】
  • 価格 ¥1,056(本体¥960)
  • 講談社(2026/04発売)
  • 夏至&父の日!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~6/21)
  • ポイント 225pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065433485

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内容説明

材料がない、儲からない。
それでも伝統の担い手たちが「つくり続ける」のは、なぜか。

新しさ追うデザイナーから異色の転身、発酵の専門家となった著者が出会ったのは、
土地の〈記憶〉を未来へとつなぎ、自然と隣り合って生きる、
弱い人間の強かな“生存戦略”としての「伝統」だった――。

哲学・文化人類学・民俗学など複数の領域を縦横無尽に行き来する著者が、
ジョージアワインから日本酒、民藝まで、豊かで芳醇なエピソードとともに見せる、
驚くべき「小さな伝統」とものづくりの世界。

「つくるのは私ではない、微生物である」と味噌や酒をつくる醸造家たちは言う。
それは「つくる」を手放すということだ。
――「第4章 民藝 つくることの伝承」より

伝統が、ひとりの個人としてこの社会に生きることからの逃避になってはいけない。
今僕たちに必要なのは、すぐとなりの誰かを信じるための足がかりとしての伝統だ。
――「第4章 民藝 つくることの伝承」より

▼内容紹介▼
〇 歌舞伎だけじゃない! 醸造蔵にもある「襲名制度」
〇 共産主義によって「消滅の危機」に瀕していたジョージアの伝統的ワイン
〇 日本人とクジラの「深い関係」浮かび上がる、佐賀県呼子の松浦漬け
〇 美味しいお酒づくりの極意は「『自分』を殺す」こと
〇 「土の声を聞く」ために技術磨く、沖縄の伝統的焼き物やちむん
〇 ヒトラーは化学肥料を嫌っていた……排外主義と有機農業が「結びつく」瞬間
〇 岡本太郎の民藝批判にみる「オンリーワンうんち野郎」の精神
〇 ぎふ長良川鵜飼の「となり合う」伝統

▼目次▼
プロローグ あなたにとって、伝統とは何ですか?
第1章 大文字の伝統と小文字の伝統
第2章 「歴史」の誕生、さびしさの地平融合
第3章 発酵 見えないものとつむぐ伝統
第4章 民藝 つくることの伝承
第5章 鵜飼 異なる存在と、風土を旅する
エピローグ 向かい合うな、となり合え
ブックガイド

目次

プロローグ あなたにとって、伝統とは何ですか?
第1章 大文字の伝統と小文字の伝統
第2章 「歴史」の誕生、さびしさの地平融合
第3章 発酵 見えないものとつむぐ伝統
第4章 民藝 つくることの伝承
第5章 鵜飼 異なる存在と、風土を旅する
エピローグ 向かい合うな、となり合え
ブックガイド

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

47
本書は発酵デザイナーである小倉ヒラクさんが発酵食品や工芸を通して、伝統との向き合い方をまとめた1冊。パッと見難しそうな感じがする。でも安心してほしい。著者の小倉さんが噛み砕いて説明しているので、知識なしでもすんなり頭に入ってくる。キーワードは「小文字の伝統」本書では伝統を2つに分けている。・大文字の伝統・小文字の伝統大文字の伝統は、多数派による権威の固定化を狙ったもの。小文字の伝統は、少数派による価値の変容をもたらすもの。本書は書店発売日4月23日。だが、バリューブックスでは、4月3日より先行発売している2026/04/06

タカナとダイアローグ

15
伝統を「大文字の」と「小文字の」に分けて考えてみる取り組み。前者は為政者に都合が良い強制性があるが、後者は弱い者たちが生き延びる伝統だと。 発酵文化の多様さは、風土に根ざした工夫であって、場所が変わるとそのまま再現はできない。放っておけば(温度管理面で)ワインになる温かい地域と、ジョージアワインの造り方は違う。土の中で醸造するから、ソ連の科学的単一化を逃れたのかななど、偶然的な要素あれ、生き延びてきた小文字の伝統という知恵の塊から学ぶ。 環境は自分を含まないが、風土は含むというのはハッとした。2026/05/18

コンチャン

14
日本の、あるいは世界の伝統(主に食)についての考察がなされた一冊です。歴史的な側面も語られているため、少し難解な部分もありますが、今親しんでいるものが何年後かには入手困難なものになっているかもしれない、という視点は大切なものかもしれません。積読チャンネルの解説動画を併用してみると、理解度が高まりそうです。2026/04/19

koke

7
“伝統”というものを権威とするのではなく、今どうやって伝統を活用すればよいのか、どう向き合えばよいのかについて、発酵食品、柳宗悦、岡本太郎、ガダマーなど色々な内容を行き来しながら語られています。結構難しい話なのだろうと思いますが、すごくかみ砕いた負荷の低い言葉で書かれていて、読みやすかったです。2026/04/26

Bridge

4
デザイナーだった著者ヒラクさんが「発酵デザイナー」になってからの著書、『発酵文化人類学』(木楽舎/2017・角川文庫/2020)が面白過ぎて、読後以来追っかけてる。そのうち自分も味噌を家で仕込むようになった。ヒラクさんの言う「小文字の伝統」を実践してることになる。木桶仕込みの醤油をいつの間にか買うようになってたりもしてる。実は身の回りの調味料が伝統に根ざしていることを発見できる、そんな本。伝統って、身近なんだよね。2026/06/11

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