内容説明
6つの台所をめぐる「わたし」の物語。
『三千円の使いかた』の著者が贈る、
ちょっぴりほろ苦く、じんわり心に沁みこむ「暮らし」をめぐる物語。
◇◇◇
2人の子供が巣立ち、定年を迎えた夫は長年望んでいた仕事のため海外へ。広い家にひとり残された主婦は、15年前、越してきた日に購入を諦めたステンレス製の両開き大型冷蔵庫を迎え入れるべく、家電量販店を目指す。今度こそ、自分が本当に欲しい冷蔵庫を手に入れるため……。(ままならないキッチン、ままならない人生)
昔から「内藤」と「鈴木」姓の人間しか住まず、たがいに反目し合い、口すら利かない風習の島に嫁いだ女性を待ち受けていた運命は?(冷凍庫冷蔵庫合わせて五台)
食べ盛りで生意気な4人の子供を育てるシングルマザーの台所には、常に油をなみなみ張った中華鍋が鎮座している。(毎日、揚げ物)
……世代も境遇もバラバラの5人の女性たちの前には、30分の深夜ドラマ「台所のあるところ」があった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
222
原田 ひ香は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。第175回直木賞候補作第四弾(4/5)、ドラマ「台所のあるところ」連作短編集、いつもよりシリアスな感じです。直木賞候補作は、納得ですが、直木賞を獲る程のインパクトは感じられませんでした。 よって予想はステイです。 https://bookmeter.com/communities/337840/topics/28079/comments/3130014 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/97841639209932026/07/06
いつでも母さん
153
ほわんとした優しい感じのカバーイラストに、騙されるべからずと言った読後感。夜中の30分ドラマ『#台所のあるところ』を視聴する5人の女性たち。それぞれの短篇をそのドラマが繋ぐのがミソで(このあたりひ香さんは上手い)最後は各話のその後をまとめた感じ。一話目は何となく分かるよって、主婦目線でスタートした私だが、次々とおや?あら?これはちょっしたホラー?と受け取ったりしたのだ。いや、ほっこりもあるし、切なさで一杯になったりもする。ドラマの進展も気になって(2度おいしい?)一気に読んじゃった次第。2026/06/02
itica
76
深夜ドラマ「#台所のあるところ」の視聴者5人、それぞれの暮らしと言うのか事情が描かれている。台所や食事風景はその家庭の根幹を表しているように思う。島の独特な因習の中で生きる女性、シングルで4人の子どもを育てる母親の奮闘ぶりが印象に残る。それまでをまとめた最終話が絶妙で良い終わり方だった。 2026/07/13
しいたけ
74
タイトルと表紙のほのぼのとした雰囲気に騙された。ちょっとビターな感じがかえって面白く読めた。連作集だが、どの話にも私的に「なんなん、コイツ」とイラつく人が存在する。それがリアルで、私と重なる部分もあり感情が入り込んだ。どの台所も自分の意思でオーダーメイドで作ったものではない。それでも使っているうちに自分の生活に寄り添ってきたり、違和感があればそこからありたい自分を見つけることが出来たりもする。私は住み込み仕事が長く、自分の生活の場と感じられる台所を持ったことがない。それを少し寂しく思った。2026/07/02
ごみごみ
63
女性たちが主人公の短編集。それぞれが抱えている家族の問題、そして台所事情。わが家も10年ほど前にリフォーム経験済みなので、食洗機問題とか冷蔵庫問題とか共感出来るところが多々あった!キッチン、じゃなくて台所って雰囲気がなんか好き。表紙絵からほんわか温かい話だと思って読み始めたけど・・まさかの島の因習!? こわーい!度々挟まれる深夜ドラマ『台所のあるところ』もなかなか不穏な展開。最終話でホッと出来る構成が巧い。2026/06/03
-
- 電子書籍
- 規格外のダンジョン攻略者、実は異世界帰…
-
- 電子書籍
- 大悪党少年【分冊版】 15 ガンガンコ…
-
- 電子書籍
- 愛しかない 22本目:薄氷の上 ラブ・…
-
- 電子書籍
- 流れ星に祈って 1巻【分冊】 5巻 ハ…
-
- 洋書電子書籍
- アレルギーと自己免疫におけるエピジェネ…




