内容説明
6つの台所をめぐる「わたし」の物語。
『三千円の使いかた』の著者が贈る、
ちょっぴりほろ苦く、じんわり心に沁みこむ「暮らし」をめぐる物語。
◇◇◇
2人の子供が巣立ち、定年を迎えた夫は長年望んでいた仕事のため海外へ。広い家にひとり残された主婦は、15年前、越してきた日に購入を諦めたステンレス製の両開き大型冷蔵庫を迎え入れるべく、家電量販店を目指す。今度こそ、自分が本当に欲しい冷蔵庫を手に入れるため……。(ままならないキッチン、ままならない人生)
昔から「内藤」と「鈴木」姓の人間しか住まず、たがいに反目し合い、口すら利かない風習の島に嫁いだ女性を待ち受けていた運命は?(冷凍庫冷蔵庫合わせて五台)
食べ盛りで生意気な4人の子供を育てるシングルマザーの台所には、常に油をなみなみ張った中華鍋が鎮座している。(毎日、揚げ物)
……世代も境遇もバラバラの5人の女性たちの前には、30分の深夜ドラマ「台所のあるところ」があった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆり
9
原田ひ香さんの作品はすごく刺さるものと、あまり刺さらなかったものの二極化しがちなのですが、この作品はちょうど中間あたり。可もなく不可もなく。既刊でいうと『三千円の使い方』に似ていると思いました。半分の女性陣がなんでそんな男と付き合ってる&結婚したんだというところがよくあるダメンズ好き女性の展開で、多美の生活くらいしか憧れなかったです。ただ全員終わりは少し明るいものがあったので後味は悪くないです。2026/05/14
Nobuko
5
#台所のあるところというドラマに絡めたオムニパス このドラマを見てみたかった(笑) 最後のほう誤植というかミス発見 みなさんもわかるかな?2026/05/16
おうさま
5
ある種、女性の聖域ともいえる「台所」 5人の女性たちの台所の風景と、 深夜ドラマ『台所のあるところ』のバランスが絶妙 それぞれが前を向いて進んでゆく姿に、元気をもらえる一冊2026/05/15
らて
0
オムニバス。共通しているのは『台所のあるところ』という深夜のドラマを主人公たちが観ていてXでドラマの感想を確認している設定でイマドキ。井田千秋さんのイラストなので勝手に癒される物語かと思っていたけれど、現状に違和感や不満を感じながら生活していた彼女たちが幸せを模索する物語。島のよく分からぬ風習にゾワゾワしたり、反抗期真っ盛りの長女を筆頭に育ち盛り4人の子供をシングルマザーで育てる母にお酌したい気分になったり。個人的には3匹の保護犬と慎ましく暮らしていた新聞配達員さんがかなり羨ましい☺︎2026/05/16




