朝日新書<br> 22世紀の戦争論 なぜ人類は戦争を繰り返すのか

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朝日新書
22世紀の戦争論 なぜ人類は戦争を繰り返すのか

  • 著者名:下村建太【著者】
  • 価格 ¥1,210(本体¥1,100)
  • 朝日新聞出版(2026/04発売)
  • 澄みわたる秋空!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~11/8)
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  • ISBN:9784022953650

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内容説明

ウクライナに続き中東、そして次は?! 地球上で戦争がやまない。兵器は絶望的な段階にまで達しているのに、なぜなのか? そもそもの原因は人間の本性か、宗教・民族の対立か、覇権国家と弱小国家がたどる運命なのか? 根源的な要因を人類誕生の時代から考察し希望の光を探る。国連本部で研鑽を積んだ俊英の渾身作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

131
個人が集まって社会となり、社会が成長して国家となり、複数の国家が並立して国際社会となる。人や社会は「自分と彼ら」に分かれて強者と弱者、富者と貧者、男と女など様々な差異を認識する。その差異が国家では「自国と他国の違い」となり、強弱や貧富差や宗教や環境に揉まれて国家としてのアイデンティティを形成する。その各レベルで怒りと恐怖、不安や理想、進歩と欲望がぶつかり、国家間で自らの正義を掲げて戦う。即ち人類が安定と満足を求める選択が戦争の原因と説くが、どうすれば戦争を回避できる正しい選択を行えるのか結論は出ていない。2026/09/09

よっち

26
なぜ人類は何千年も戦争を繰り返してきたのか。戦争の原因を「人」「社会」「国家」「国際社会」から解き明かす1冊。感情論に陥らず、データと歴史的事例で論を進める冷静さで人類史の太古から現代までを遡り、「人間は愚かだから戦争をする」で終わらせるのではなく、なぜ賢い人が判断を誤るのか、宗教や民族と戦争の関係、国家や政治・経済制度の宿命、国内政治や官僚組織、脆弱国家、大陸の覇権国家の夢、資源の偏在と分配など、構造的な要因を多角的な観点から掘り下げて、理解すれば変えうる現象と捉え直していく視点がなかなか印象的でした。2026/06/14

鯖

20
「人」「社会」「国家」「国際社会」から戦争を広く浅く論じる本。古代からの非国家社会での戦争での死亡率は10万人あたり524人であり、太平洋戦争時の日本でさえ年間死亡率は27人。非国家社会のほうが高いという結論なんだけど、「年間」死亡率だったり、文章によって%使ったり、…ちょっとなんつうか統一性なくてずるいよね。戦争の原因を宗教だけに求めるのは間違っている複合的な理由があるというのも、民族だけに求めるのは間違っていると同義だよなあとかちょいちょいつっこみたくなる。2026/08/01

ta_chanko

19
戦争の原因は何か。人間の本性(暴力性)・感情(不安や恐怖)・認知バイアス・指導者の個人的資質・社会の競争原理・敵か味方か・宗教・民族・国家とナショナリズム・資本主義・国内政治と官僚組織・インテリジェンス・主権国家体制・覇権国家の存在(トゥキディデスの罠)・領土・資源...。さまざまな要因から、紛争や戦争の原因に迫る壮大かつ意欲的な著作。主権国家が並存する国際社会はアナーキー。結局「暴力の独占」が実現した内部でしか、暴力的な争いは止められない。暴力・武力に頼らずに平和を実現することは難しい。2026/06/16

日の光と暁の藍

12
なぜ戦争は起きるのか?という問いに対して、人間性、社会、国家、国際社会というアプローチから戦争の発生原因を論じようとする。様々な先行研究から述べられていく議論は、思考の枠組みを提供してくれているようで、戦争というものを考えるきっかけとなる一冊だと思う。ただし、先行研究をなぞるだけで著者独自の視点に欠けている点も否めなかった。それを抜きにしても、よくまとまっていると思う。人類の誕生以来の生活や、地球の大陸の成り立ちから現代の人間性や資源の存在へと繋げて議論する姿勢は大変ダイナミックさを感じて興味深かった。2026/07/18

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