角川新書<br> 「王」の誕生 古代中国文明の戦争・祭祀・階層

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角川新書
「王」の誕生 古代中国文明の戦争・祭祀・階層

  • 著者名:落合淳思【著者】
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  • KADOKAWA(2026/04発売)
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  • ISBN:9784040825687

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内容説明

【「王」はいかにして生まれたのか】
中国文明は、現代まで存続する唯一の一次文明である。秦の始皇帝によって統一され、2000年以上の歴史を紡いだ中華帝国の前史には、人口数百万の国を支えるために、古代人たちが生み出した様々な「発明」があった。

▼山東竜山文化
支配者の出現と巨大な城壁
▼二里頭文化
最初の王朝が生まれたカギは水運と情報

王の地位を強化する「祖先祭祀」と「天命思想」、身分を目に見える形にした「威信財」、共通の敵と戦うために国々をまとめた「覇者」と「会盟」――今と変わらぬ社会の仕組みとは? 文字資料が乏しく、謎が多い人類史の始原を、遺跡や遺物、甲骨文字を手掛かりに古代中国研究者が紐解く。

◆殷王の直轄地は王朝全土のごく一部
◆最初の王朝・二里頭文化は城壁を作らなかった
◆強大な軍事力だけで「覇者」にはなれない
◆「革命」と「レボリューション」は別物

――――――――

【目次】
はじめに――非科学的だが合理的な古代社会

序 章 古代中国の歴史と史料
 □コラム 世界の文字の系統

第一章 イノベーションから「王」が生まれた
 □コラム イノベーションの条件

第二章 信仰と儀礼によって社会が保たれた
 □コラム 「永遠」への羨望と恐怖

第三章 実利によって階層が維持された
 □コラム 中国にレボリューションは存在しない

第四章 威信財が身分を可視化した
 □コラム 原始社会はユートピアではなかった

第五章 既得権益は絶対悪ではない
 □コラム 中国の長い「近世」

第六章 国際関係は「敵」で動く
 □コラム 現代中国の「覇権」概念

終 章 「王」から「皇帝」へ
 □コラム 二つの文明系統の違い

おわりに――非科学的だが合理的な現代社会

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

23
中国文明で「王」はいかにして生まれたのか。遺跡や遺物、甲骨文字を手掛かりに古代中国研究者が紐解く1冊。山東竜山文化の巨大城壁と支配者の出現、水運・情報網がもたらした最初の王朝、殷の祖先祭祀と天命思想、威信財による身分の可視化、共通の敵による覇者と会盟といった発明。強大な軍事力だけでは「覇者」になれず、信仰や実利、国際関係の巧みな運用が不可欠だった点。殷王の直轄地がごく一部に過ぎなかった事実など、生贄や儀礼が経済・政治装置として機能した合理性を、現代の社会メカニズムと重ねた考察はなかなか興味深かったですね。2026/04/29

さとうしん

15
落合流中国文明の誕生というか古代王権の誕生的な内容。今までの本と比べて考古学の知見が割と反映されており、春秋・戦国時代については国際政治学的な発想も盛り込まれている。参考文献を見ると割と人類学方面の本なんかも手広く参照されているなあという印象。ただ、唯物史観批判は今更感が強い。今時中国の研究だってそこまでゴリゴリというわけではない。2026/04/09

河イルカ

4
はっきりした記録残らない太古の社会での国や王の成立を、既存の伝世史料に頼らずに追っていく様は、霧が晴れていくようで気持ちがいいし、当時から社会の仕組みが合理的だった事に非常に納得がいく。 また千年単位の長いスパンで、中国や社会の流れや現代とのつながりを説明するのも新鮮だった。 ただそれを現代の合理性と比較するのは違う気がする。古代はごく一部の行動がたまたま合理的だっただけだろう。2026/04/11

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