内容説明
銀座の地下から漕ぎ出す舟、異文化が生む愛の落とし穴、窓から見えるもう一人の私、幼い昔へと走る電車――アイデアとウィットと皮肉な筆致を武器に切れ味鋭い短篇を次々ものし、世に送り出した作品はじつに900以上。91歳、ついに迎えた創作人生の終わりに感謝をこめて読者に贈る「てのひらの小説」珠玉の36篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
90
「90歳、男のひとり暮らし」で書かれていたように阿刀田さん最後の作品集が出版されました。短編と言おうとやはりしんどくなったのか、それよりも短いショートショートが36編収められています。7つの分野に分かれていてそれぞれが往年のものとまでは言わないまでもやはりエスプリが効いた作品となっています。エピローグでは最後のあいさつのような感じのものとなっています。今まで楽しませてくれてありがとうございました。2026/05/31
toshi
10
ショートショート集。 ホラーだったりブラックだったりシュールだったり、ダジャレ落ちもある。 前半はイマイチだったけれど、中盤以降はいつもの阿刀田高と言った感じ。 サブタイトルに「阿刀田高さいごの小説集」ってあるけれど、文字道理受け取って良いのか、それとも何か含みがあるのか? 「最後」がひらがなになっているところに何か意味が有りそうだけど・・・。 最後の作品のラストで「小説家の言うことを信じてはいけない」って言ってるけどそれも意味深。 2026/06/08
竜王五代の人
7
最後と銘打たれた作品集。阿刀田先生ももう90歳超えてるから(長生きだよなぁ)さみしいけど、仕方がない。近作は最初の「黒いシアター」の章・本書の約1/4だけで、あとは下手すると三十年前のものまで含む落ち穂拾いみたいな造りである。しかし、近作、確かにちょっとしたアイデアや言葉遊びからなるネタなんだけど、語り口が上手くてするすると読めて、達者だなぁと感心することしきり。どちらも妻への愛情豊かな「数に祈りを」と「花の香り」が気に入った。2026/06/11
きりだんご⭐️新潮部
2
●わりに長いお話からどんどん短いお話へ。90歳超えるとあまり長いの書けないのかな?と思わせておいて、書いた順番を見ると長いお話が一番新しいものらしい。そして遺作のような「エピローグ」は2011年に書かれてる⋯なんだか煙に巻かれたような、阿刀田高さんの掌の上で踊らされていただけのような。ともかく長い間お疲れ様でした。「ホントのさいごの小説集」などが出版されるかも⋯大歓迎しますので!待ってます!!2026/06/10
ミヤじいさん
2
昭和のテンポだよなあと思うショートショート集。夢中で読んでいた頃が懐かしい2026/06/07




