内容説明
ドゥルーズの講義録、ついに刊行開始。「絵画」とは、「描く」とは何か。セザンヌ、ゴッホ、ベーコンらは何を試みたのか。芸術と感覚の哲学を更新する声の記録。詳細かつ豊富な注解つき。
【シリーズ「ジル・ドゥルーズ講義録」、ついに始動】
ドゥルーズの愛弟子による巧みな編集
その場で聴いているかのような、語りの忠実な再現
著書との関連や、議論の背景などがわかる精緻な注釈
第一線の研究者による翻訳・解題
【現代思想の巨星が切りひらいた、比類なき「芸術論」!】
20世紀を代表する哲学者ジル・ドゥルーズ。彼は唯一の絵画論である『フランシス・ベーコン 感覚の論理学』を刊行した同年に、講義で集中的に絵画について論じていた。
セザンヌ、ファン・ゴッホ、ミケランジェロ、ターナー、クレー、ポロック、モンドリアン、ベーコン、ドラクロワ、ゴーギャン、カラヴァッジョ……彼らはいったい何と格闘してきたのか?
数多くの画家の仕事を、美術史家リーグルやヴェルフリン、ヴォリンガーらによる研究を参照しつつ解読し、「ダイアグラム」「コード」「デジタル/アナログ」「変調」といった哲学的概念を提示する。
著作に連なる重要な指摘がなされる一方で、より闊達に、また詳細に展開される議論。芸術と哲学をめぐる理解を一新する声の記録がついに公刊される。
サン=ドニ(パリ第8大学)にて、1981年3月から6月まで全8回にわたって行われた講義に、詳細な注釈を加えて収録。
[原題]Sur la peinture: Cours mars-juin 1981
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Go Extreme
2
カタストロフとカオス カオス−発芽 灰色の点 ダイアグラム クリシェ 手の破壊 五つの性質 表現主義 抽象の道 非具象的図像 ベーコンの中間 アナロジー 変調 鋳型との対比 信号と調整 コードの分節化 非分節的変調 ルソーの情念 目と手 触覚的視覚 ハプティック エジプト対ギリシア 有機的な線 第三の目 色彩の体制 淡い地 暗い地 色彩主義 クロスハッチング 点描 割れた色調 色彩−力 感覚の描写 神経系への作用 顔の解体 頭の発見 身体の変形 動物的精神 絵画以前 ダイアグラム段階 絵画的事実 予想外性2025/11/20
キャラ
1
ダイアグラム。自然主義で対象そのものを表すのではなく、製作者が生身で感じた力の再構築、触知によって感じ取った力働(メルロ=ポンティでいう肉)を手に移行させる。観者にとり、視線のジユ、律動が生じる図像であり、作動を喚起する。表象を色彩補色と調和を基に、平面性に還元し(リーグル)、諧調を奏でるように重畳し”空間”を再現する。コードは、描くという生命活動、内在性、または作者の内的鋳型による変調であり、ダイアグラムの一部を補装したり、ダイアグアムそのものとして表れたりすることがある。遠近法も一つの象徴的なコード。2025/11/21
あ
0
中盤までは面白く読めたけれど、持ち込まれたダイアグラムと図像の概念を思ったほど深く展開せず、エジプト/ギリシャの芸術からゲーテの色彩論へと話は移り、なんというか風呂敷を広げすぎて全体を回収できていない感じがする。そこは講義だから仕方ないのか。「哲学が絵画に何をもたらせるか」という問いから始めるのなら、そのモチーフをもっと展開してもよかったと思う。まあ面白くはあるし、再読すれば印象が変わるのかも。ベーコン論も再読したくなったし、それと併せてそのうち読書会でもやろうかな。2026/02/11
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