内容説明
「在宅ひとり死」のススメ。
著者も古希をむかえた。ぽっくり死ぬのは万人の悲願だが、そうはいかない。老人になり、不自由な身体を抱えながら、どのように最期まで暮らすのか。病院なのか、多様化する老人施設なのか、それとも自宅なのかーー。
同世代のおひとりさまの友人の死を経験した社会学者が、「いよいよ次は自分の番だ」という当事者感覚をもとに、医師・看護師・ケアマネージャーなど医療と介護の垣根をこえて現場を歩き、その収穫を大公開する。
解説 ポーラのクリニック院長 山中修
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
183
図書館の新刊コーナーで見つけて読みました。上野 千鶴子、初読です。私は磯野浪平と同い年になったので、少し老後が気になる今日この頃です。本書を読んでいると暗く不安になります。コロッと死ぬか尊厳(安楽)死で逝きたいと考えています。尊厳(安楽)死法を成立させていただけないでしょうか?2019/12/25
yumiha
47
初めての上野千鶴子著書。『あなたはどこで死にたいですか?』(小島美里)は、介護についての著書だったが、本書は医療についての情報も多かった。自分がどんな死を迎えたいか?なんて出たとこ勝負、ちゅうのが私の本音。お気楽な私は、いっぱい管をつけて延命させられる病院死はいやだなぁ程度にしか思っていなかったのだが、一昨年今年と知人のホスピス死を知り、こっちのほうがいいかもしれないと思い始めていたところに、著者はおひとりさまの在宅死を提案されていた。そのためにあちこち取材し実態を調べたりなどしてまとめたのが本書。2023/04/11
ホシ
23
この年まで独り身だったら、もう一生独身だわな。というわけで読みました。上野氏は「孤独死」ではなく「在宅ひとり死」という言葉を提唱します。”ひとり死”は私のような者に限らず、全ての人が考えておいた方が良いです。社会保障費抑制を狙う政府の方針により、病院や施設で死を迎えづらくなり、昔ながらの家族形態が姿を消した現代では、既婚・未婚、子あり・なしを問わず「自宅で独り逝くあり方」を見据えておくべきだと思いました。いくつかの条件を満たせたなら「在宅ひとり死」も決して寂しくない、尊厳ある最期を迎えられそうです。2020/06/26
rokoroko
17
著者の本は何度か読んでるけどいつも「他人事のように書くな」と思う。つらつらとホスピスや今在宅看とりをする医師など書かれているけどそれは少数。家族はギリギリまで苦しんで経済的にしんどい施設を選んでる。たった今倒れたらと言う現実感が全くない。もうすぐ死にますよと誰かが教えてくれるのだろうか。癌や疾病などは見当がつくけど老衰は見通しが立たない。手探りで世話をし続ける家族にはなんか疑問の多い本だった。2021/03/18
ichigomonogatari
7
死ぬ時はやっぱり自宅がいい、という思いがますます強くなった。そのためには、医療・看護・介護がチームを組んで支えるというシステムが必要。家族が介護の全てを担うことはもはや不可能だからこそ。家族がいない方が「在宅ひとり死」が可能とは皮肉なこと。「死の自己決定」への疑問に共感した。人の気持ちはクルクル変わるものだもの。2021/11/03




