日本経済新聞出版<br> テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

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日本経済新聞出版
テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来

  • ISBN:9784296124862
  • NDC分類:504

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内容説明

米ニューヨーク・タイムズ紙No.1ベストセラー!
英サンデー・タイムズ紙ベストセラー
バーンズ&ノーブルが選ぶ「ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー」
NPR(米公共ラジオ)のスタッフが選ぶ2025年ベスト書

アメリカの国防・情報機関にAIと情報解析ソフトウェアを提供する
パランティア・テクノロジーズ共同創業者による話題作!

テクノロジーは社会を変革し、
国家を変え、人類を前進させるために使うべきだ。
だが現実はどうだ?

シリコンバレーは限られた分野の
消費者向けプロダクトに注力した。
10年で消えゆくような「イノベーション」に
私たちは大量の資金と頭脳を投じている。

国家は科学技術に野心と関心を失い
敵と西側世界とのイノベーション格差は
いまや開く一方である。

これで大量の資金と頭脳が
正しく使われたと言えるだろうか?
テック業界は政府との関係を再構築し、
エリート技術者たちは国家プロジェクトに
関与すべきである。

「世界で最も影響力のある100人」(タイム誌)
に選ばれたパランティア・テクノロジーズ共同創業者らが
国家、軍事力、テクノロジーの未来を語る。

【本書に寄せられた賛辞】
きわめて重要な本で、国家の行く末に関心を持つすべての人への贈り物である。
アメリカで最も影響力ある一社を築き上げたアレクサンダー・カープは天才的ビジョナリーだ。
スタンリー・ドラッケンミラー(投資家)

AI時代に突入するいま、テック業界と政府が第二次世界大戦期のように再び協力し、国家の福祉と民主的目標を前進させるイノベーションを追求すべきだという号令である。
興味深く重要な一冊だ。
ウォルター・アイザックソン(『スティーブ・ジョブズ』著者)

目次

はじめに

第1部 ソフトウェアの世紀
第1章 さまようシリコンバレー
第2章 人工知能の開発
第3章 勝者の誤謬
第4章 核の時代の終わり

第2部 アメリカ的精神の空洞化
第5章 信念の放棄
第6章 テクノ不可知論者
第7章 糸の切れた凧
第8章 組織への反抗
第9章 おもちゃの国の迷子

第3部 エンジニアリング・マインドセット
第10章 ミツバチの群れ
第11章 即興劇を演じるスタートアップ
第12章 同調圧力に逆らう
第13章 もっといいライフルを
第14章 雲か時計か

第4部 テクノロジカル・リパブリック(科学技術立国)の再建
第15章 イノベーション砂漠
第16章 公職者は聖職者ではない
第17章 ナショナル・アイデンティティ
第18章 審美的価値判断

謝辞
参考文献
原註

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

124
国家と経済界が無条件協力するのは、前世紀半ばまで常識だった。しかしベトナム戦争後のアメリカではリベラル派企業が政治と距離を置くようになり、その筆頭であるハイテク産業は政府への協力を拒んだり、渋々行う場合が多かった。しかしドローンやAIなどによる新たな戦争形態の出現で、従来のやり方は通用しないとの主張も出てきた。権威主義国家で政経協力が当然なら、自国も同じでなければ技術的に後れを取ると。この方針を強力に推進するトランプ政権を支持する右派系企業の経営陣が書いた本書は、新たな帝国主義時代に備えよとの警告なのだ。2026/09/03

田沼とのも

21
「現代の狭量なリベラリズムは、道徳的エネルギーが貧弱である。その道徳的空隙に、不寛容や浅薄が入り込む。キャンセルカルチャーのような文化は、社会が前へ進む力を萎縮させる。」米国、西欧、日本で同様のことが起きているのではないだろうか。公共善、共同体、徳、証拠がなくても何かを信じる知的勇気、それらの喪失という現代社会の病理を鋭く指摘している。消費者の関心とニーズに注意と資金を集中させるテック企業、通販とsnsと承認欲求を増幅させるばかりで、正義や倫理や価値観の探究をやめた先進国経済社会と世界はどこに向かうのか。2026/06/23

mim42

15
パランティア創業者による警鐘の書。米国人が自国の文化を語ることに慎重になりすぎたせいで、文化的創造は敵意を抱かれづらい分野に移る。テック企業の対象製品は広告やショッピング、SNS等の不要不急消費財。キャンセルカルチャーが蔓延り、リーダーは冒険するインセンティブを失った。ただ、シリコンバレーの組織は官僚とは真逆で非常に有用であることが、椋鳥やミツバチ、或いは即興劇の「中央からの指令なしに組織される協調行動」に喩えられる。「正しさ」が「良さ」よりも尊ばれると、ドイツのように歴史への反省ループから解脱できない。2026/05/24

Shin

14
今何かと話題のパランティア創業者の著作ということで手に取った。シリコンバレーは「アプリ開発ばかり」で承認欲求を事業化し、「世界を変えたい」という言葉は空疎になった——という辛辣な批判から始まり、行き過ぎたリベラリズムが自己検閲を生み「真の思考を蝕む」という価値感を提示する。テック企業が国家と関係を再構築し、AIを公共の利益のために使うべき、20世紀が科学者と技術者のアメリカだったとすれば、今世紀もそうあるべきだという主張。同意する部分も多いが、「国民国家」への回帰をどう実装するかは、問いが残る。2026/05/30

しゅん

13
基本的にはアメリカの話と考え方がいい。すべてが個人化したが故に共同体を考える力が失われた、というのがざっくりとした著者の考え。GAFA等のテック企業が公益を疎かにして、大衆をゲームやSNS漬けにした、という批判が強く押し出される。個人的には、宇宙開発などの進歩の方がえらい、という価値観には意義を唱えたくなる。それはわかりやすく進歩のイメージに合致しているだけで、技術価値の価値を考えるのはもっと難しいのではと思う。ピーター・ティールやイーロン・マスク関連の本を読んでも、同じような疑念を抱く。2026/08/25

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