内容説明
「黄色い血の恐怖」「田中角栄研究」「リクルート事件報道」・・・あの調査報道がなければ、私たちの社会は今とは全く違う姿になっていただろう。
戦後の混乱期から現代まで、世の中の不正や病理を射抜いた数々のスクープ、キャンペーンを年代とともに振り返る。
戦後調査報道の全軌跡がここに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もさち
2
新聞が独自取材で公権力の不正を暴いたり社会問題を炙り出す、そんな報道の歴史が丁寧に紹介されていて非常に読み応えがあった。過去には朝日や毎日だけではなく読売も気骨ある記事を多く書いていたことがよく分かる。振り返ると新聞の影響力って本当に凄かったのだ。しかし発行部数が今後も減っていくことを思うと気が重い。新聞はネットと違いファクトチェックされたプロ記者の文章が読める。それは対価を払って読む価値があるし私たち市民のためにも彼等の仕事は守られるべきなのだ。新聞が大本営発表するような歴史を繰り返してはいけない。2026/05/19
tecchan
2
近年、ジャーナリズムの凋落が酷い。SNSから偽情報が拡散される時代、新聞等の取材体制の弱体化、権力にすり寄る報道機関も。本書は、戦後から80年間の調査報道の歴史を振り返る力作。今の時代だからこそ報道関係者だけでなく、多くの国民にも是非読んでもらいたい。2026/05/10
伊達者
1
著者は大学の教官だが自身も調査報道で実績を挙げている。「社会を動かした調査報道」の視点で調査報道の内容だけでなく、記者達の考えも書かれているので調査報道やマスコミの役割について考えさせられる。調査報道の手法や焦点の変化も分かるが地道な取材が根本であることに変わりはない。有名なものから地方紙によるものもある。今はSNSで報道への批判が簡単にできる時代。金と時間がかかる調査報道に取り組む環境が物心両面で失われつつあるが、権力監視と言うマスコミの役割のために調査報道の重要性は変わらず続けてほしいと思った。2026/04/30
Go Extreme
1
調査報道の戦後史 ジャーナリズム ウォッチドッグ 第四の権力 知る権利 権力監視 暴露 隠蔽 内部告発 記者クラブ 公文書管理 汚職事件 金脈問題 ロッキード事件 リクルート事件 薬害エイズ 警察不祥事 調査手法 データジャーナリズム 潜入取材 裏金 虚報 誤報 メディアの危機 新聞 放送 雑誌 ジャーナリストの矜持 取材源の秘匿 報道の自由 表現の自由 インターネット 偽情報(デマ) 検証報道 アーカイブ デジタルアーカイブ 戦後70年 権力の暴走 公共性 真実の追及2026/02/11
Yosuke Hosomi
1
終戦直後から本年まで、日本の調査報道の歴史をまとめて紹介している。新聞のみならず、テレビ、雑誌、フリージャーナリストまで包括しているのが特徴で、報道された事件への予備知識なしでも読みやすく、報道を目指す人の入門書として向いていると思った。2025/12/30




