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内容説明
夏になるとどこからともなく現れ、刺されるとかゆくなる、嫌われ者の虫・蚊。かゆみだけでなく、マラリアなどの感染症の媒介者にもなる害虫です。そんな蚊と人間の闘いを語る上で欠かせないのが、シロバナムシヨケギク、除虫菊です。除虫菊には蚊の殺虫成分ピレトリンが含まれており、世界各地で虫除けとして使われてきました。この花の粉を線香にし、うずまき型にしたのが日本人です。かつて、日本は除虫菊の輸出もさかんで世界有数の産地でもありました。そうした蚊とり線香にまつわる世界や日本の歴史を始め、植物の薬効、現在の産地・ケニアでの栽培、虫とのつきあい方などを、実際に蚊とり線香をつくったり、植物エキスで虫よけスプレーをつくったりすることから考えてみましょう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よこたん
28
“蚊取り線香は明治時代のはじめごろ、いまから約140年前の日本で発明された製品だ。” もっと昔からあると思っていたよ。そしてうず巻き形は、長く燃え続けられるための素晴らしいアイデアなんだね。世界中には多くの種類の蚊が生息していて、人類が命を落とす原因の1位だそうだ。刺されて痒いくらいで済んでいる日本は、またマシなのだ。地中海のダルマチア地方から、遠路はるばる伝わったシロバナムシヨケギク(除虫菊)の花を栽培し、摘んで干して粉にして木粉やデンプンと練り混ぜて、形を作って乾燥させて出来上がる。今夏もよろしくね。2026/04/25
あねさ~act3
9
毎年今頃からお世話になっている『蚊取り線香』手作りしてみたい…………買うより高くつきそうだし、粉にする時点で挫折しそうだ………😅 『蚊取り線香』のあれこれが楽しく知れて勉強になった。2026/05/10
遠い日
5
「イチは、いのちのはじまり」シリーズ。あいかわらずおもしろい。蚊取り線香、今また見直されているとのこと。化学的材料を使わずに、自然の力で害虫を寄せ付けない方法が見直されているからです。手作りの蚊取り線香だと。割れても折れても、水に浸して元の粉状に戻して再生できるのはエコでいいなと思いました。2026/04/28
ぷく
0
イチからつくるシリーズはいくつか読んだけどこれはとても面白かった。蚊取り線香の不思議とか歴史とか外国でも作られてるっていうところとか知らないことがたくさんあった。2026/04/29
しまちゃん
0
シロバナムシヨケギク(除虫菊)36%、タブノキの木粉12%、木粉(シラカバ・スギ・ヒノキなど)43%、デンプン9%で作られる蚊とり線香についてのお話し。明治時代にシロバナムシヨケギクの栽培を政府が各地にすすめたりしましたが、なかなか広まらなかったようです。シロバナムシヨケギクの効力に着目し、輸出品として世界に売り出そうと栽培を広めたのは、のちに渦巻形の蚊取り線香を発明して大日本除虫菊株式会社を創業した上山英一郎でした。のちに殺虫成分は化学合成できるようになったけれど、蚊取り線香の良さが見直されています。2026/04/07




