内容説明
どん底暮らしから這い上がり、作家への道をつかんだジャック・ロンドン。
少年時代を送ったサンフランシスコの酒場で、船乗り仲間の避けがたい付き合いで、
どれほど労働が苛烈であれ、どこへ旅をしようとも、
〈彼〉はいつも傍らにあった。
アザラシ狩り船で小笠原諸島へ、北米大陸を放浪、そしてゴールドラッシュへと旅は続き――
彼=ジョン・バーリコーンとは、〈大麦から作られた酒〉を擬人化した呼び名。
生きていくことがそのまま冒険だった活力横溢の日々において、
血中アルコール濃度は着々と高まり、危ういせめぎ合いはやがて……
野性よりも人間よりも、手強い相手はアルコール。
小説仕立てで来し方を活写する、己と酒のメモワール。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とらやん
3
ジョン・バーリコーンは酒を擬人化した呼び名です。酒と冒険の物語ということですけど、前半はともかく後半は失速してました。2026/07/21
Ryu
2
ジャック・ロンドンの自伝的物語を、酒(ジョン・バーリコーン)を中心に綴ったもの。最初の方は元気ないつものロンドンだが、後半酒浸りの生活を描くところは痛ましい。にも関わらず、自分はアル中だと認めないところもリアル。アル中でない自分もこんなに大変なのに、アル中の人は大変だなあ、なんてことを真面目に言ってて笑う。ジャック・ロンドンはいつ読んでもおもしろい。2026/05/21
dokuni_san
2
酒飲みの言い訳ってこうかもね!っていう部分と自伝的部分と、なかなか興味深く読んだ。ああ、ジョン・バーリコーンが隣にいるよ。2026/04/03
卍ザワ
1
ジャック・ロンドンに慣れたのか、個人的には、前回読んだ、ザ・ロードよりは、長広舌も苦にはならなかった。ジョン・バーリコーンと称して、軽く扱っているが、女性の選挙権からの禁酒法の流れに期待している、結局酒に対して他力本願なところは、文学的表現で終始し糊塗しているが、けっこう深刻な症状だ。禁酒法にしても、ジャック・ロンドンの思惑と違い、アメリカの男達はジョン・バーリコーンと絶縁に到らず、反社が労せずに、警察と比肩するぐらいの、とてつもない勢力をもたらすという、ジョン・バーリコーンの勝利に終わった。2026/09/17
縁川央
1
若干読みにくかった。ジョン・バーリコーンて何のことだよってなるからか。そして説教臭いというか自分に対する戒めめいたものが散りばめられているからか。1000語のノルマをこなしたらお酒飲んでいいというのストイックな酒飲みって感じでかっこいい。2026/05/05




