岩波現代文庫<br> 村山富市回顧録

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岩波現代文庫
村山富市回顧録

  • 著者名:薬師寺克行【編】
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  • 岩波書店(2026/03/26 配信開始予定)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784006033064

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内容説明

戦後55年体制の一翼を担っていた日本社会党.しかしその誕生から,成田三原則,構造改革派論争,社会主義協会派騒動,そして新党問題など抗争を常に内部にはらんでいた.その最後の瞬間に元首相が見たものは.野党再編,リベラリズムをめぐる考えの違い,そして排除の論理…….すべては,既に,ここに,あった!

目次

はじめに(村山富市)

第一章 国会議員への道のり
大分から東京へ/明治大学に入る/徴兵されて宮崎に/社会党入党/党内の左派・右派問題/大分市議会議員に当選/労働組合に依存する社会党,衰退した農民運動/県議,そして国政に

第二章 派閥全盛時代の社会党
「新しい流れの会」に参加/派閥全盛/浅沼稲次郎氏,佐々木更三氏ら大物を語る/江田三郎氏の構造改革論/社会主義協会派/政権構想研究会/ポスト協会派の時代

第三章 国会のひのき舞台で
予算委員会理事とリクルート事件/むなしかった中曽根元総理の証人喚問/予算委員会――審議拒否,そしてお金のやり取り/審議拒否は勘が必要/「山が動いた」/湾岸戦争と自衛隊派遣問題/訪朝団実現のための国会質問/予想を覆して国対委員長に/牛歩で戦ったPKO協力法案/本当に提出した社会党全代議士の辞職願/佐川急便事件/田辺委員長の交代/山花委員長誕生と細川連立政権参加/若い赤松書記長を叱る/九三年宣言案と現実路線

第四章 非自民政権の挫折
細川連立政権誕生/社会党委員長就任/委員長になってはみたものの/政策決定に加われない社会党委員長/苦闘したウルグアイ・ラウンド/国民福祉税では徹底抗戦/迷走した政治改革関連法案/すでに分裂状態の社会党/細川連立政権の揺らぎと分裂/小沢一郎という政治家/細川さんという人/連立離脱

第五章 混迷,そして崩壊へ――社会党新党問題
村山政権,誕生はしたものの/二分化進む党内/社民リベラルと民主リベラル/新党問題は先送りに/新党問題と労組の動き/原理主義の日教組/党内論議進まぬ新党問題/政権担う自覚の乏しかった社会党議員/「九五年宣言」で現実路線/「村山談話」で退陣時期を考え始めた/したたかに計算しての総理辞任/解散はすぐにはないと思っていた/嫌だった日米安保共同宣言/退陣して知った党内の厳しい状況/誤算だったさきがけの対応

第六章 「村山談話」「阪神大震災」「米軍基地問題」
三党合意の「戦後五〇年の国会決議」/惨憺たる結果となった「国会決議」/細部にこだわった「総理談話」/「独善的ナショナリズム」を排す/護憲論者として天皇制を肯定/村山内閣の政策決定過程/消費税率の引き上げ/「自社さ」から「自自公」へ――自民党のたくましさ/宗教法人法改正/阪神大震災と東日本大震災/オウム真理教事件と破防法の適用/沖縄米軍基地問題と大田知事/批判された住専問題/宮沢さんにアドバイスを求めた外交/マスコミとの付き合い/総理大臣の生活/政権交代と民主党の限界/やはり社会民主主義じゃ

〈解題〉「新党」という魔物に憑かれた政党(薬師寺克行)
岩波現代文庫版あとがき(薬師寺克行)
年表

用語リスト
人名リスト

カバー題字=村山富市

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

モリータ

8
◆原著2012年刊、文庫2018年刊。聞き手は元朝日新聞社記者で東洋大学教授、専門は現代政治論。◆市議・県議を経て社会党員となった村山富市(1923-)。左右の派閥抗争にはほとんど関わらず、社労・予算委員会、国対委員長と国会業務に専心してきた(という)。教条主義を排した現実的な政策観をもつ人物と自他共に認めているが、自社さ連立政権では、社会民主主義政党の伝統ないし独自性を一方に、保守政党との妥協や政策変更の柔軟性を一方に、新党問題で動揺する党を横目に、総理大臣を務めたことがよくわかる。◆以下引き写し。2021/05/13

nishiyan

8
まず苦学と戦争体験が政治家村山富市を作ったのだと思った。市議会議員、県議会議員、そして国会議員になるに至るまでは縁と多くの人の後押しがあり、自ら望んでなったものではなかったというのが意外だった。自社さ政権では足下の社会党議員が戸惑う中で、村山氏は社会党の首相でなくてはできない政策を行おうとし、阪神淡路大震災やオウム事件にあっては野中広努氏や亀井静香氏といった自民党からの閣僚と相談して対応する。なぜ社会党は村山氏を支えられなかったのだろうかなど、考えさせられることは多い。良書。2018/02/16

ああああ

7
青年期の物語はまるでライトノベルの主人公のようだった。クラスで3番目くらいという凡百の秀才 トミイチ、上京して工場で働きつつも同郷人のアシストもありなんと大学進学、戦時中は幹部候補生の軍国青年、戦後は議会制民主主義を大事に思うも、暴力を是とする共産主義は良しとせず、という感情移入しやすいキャラクターで、現在は実家暮らしのニートという状態で物語は始まる。漁協から中央政界へと異世界転生し、政治家ハーレム無双ルートかと思いきや、野党第一党のはずの社会党組織は大きな弱点を抱えていた…。2018/05/28

西澤 隆

6
現場を離れるとずいぶんと穏やかに話されるのなのだなと感じる対談形式の回顧録。読みたかったのは阪神淡路大震災の対応のことなのだが、そこはほんの少し。災害対応は大きな災害がおきることに出てきた問題に対応する仕組みが次に生かされるということの繰り返しなので初動の半日で情報取得に躓いたこと自体は当時としては責められない部分も。述懐としての「弁解の余地はない」には潔さを感じた。全般的に総理経験者なのに政権運営の話しより社会党衰退史的な観点が多く、総理時代も「村山談話」言及が多いなど朝日の聞き手の観点だなとも感じます2026/01/08

がんぞ

6
いまなお「社会党」の復活を夢見ている善人=生きる屍・権力亡者/首相として「予算編成」に忙殺され、党務「社会党分裂」阻止をできなかった/組合依存を脱した左翼結集の標語「リベラル」とは具体性のあるものだったか?自由は弱者を傷つけるものなのだが/震災被災者、米兵暴行被害者にセカンドレイプした/自民党との野合により、成立した政治改革4法案「小選挙区比例代表並立制」が区割りが決まらず周知期間未了である口実で従来方式選挙をして再度仕切り直しを狙っていたと見える。そのような口吻がある/基本的同方式選挙の特権的参院は不用2021/11/15

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