角川文庫<br> 未明の砦

個数:1
紙書籍版価格
¥1,485
  • 電子書籍
  • Reader

角川文庫
未明の砦

  • 著者名:太田愛【著者】
  • 価格 ¥1,485(本体¥1,350)
  • KADOKAWA(2026/03発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041164976

ファイル: /

内容説明

『犯罪者』『幻夏』『天上の葦』の次はこれだ! 圧巻の社会派青春群像劇

その日、共謀罪による初めての容疑者が逮捕されようとしていた。標的は大手自動車メーカー〈ユシマ〉の非正規工員・矢上ら4人。だが、突如発生した火災に乗じて4人は逃走する。誰かが警察の動きを伝えたのだ。所轄の刑事・薮下は事件に裏があると読んで独自に捜査を開始。さらに超法規的手段で日本を一変させようとするキャリア官僚が野心のために動き出す―。格差と分断の社会を撃つ、瑞々しく切実な社会派青春群像劇!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆきち

62
社会派小説…難しかった…けどすごく面白かった!最後、涙が出るかと思うほどグッときました。『いい労働者になろう。いい労働者ってのは、ただ一生懸命働くだけじゃないんだ。隣に困っている労働者がいたら、その労働者のために闘う。つまり自分たちのために闘うのが、いい労働者なんだ』という言葉が心に残る。4人の若者が警察に追われる。追うのは警視庁組織犯罪対策部の捜査員。4人はどんな犯罪に手を染めたのか?無知なわたしには、共謀罪について書かれた本書はとても難しかったけど、興味深かったです。玄羽と4人の夏の思い出も良かった。2026/06/06

カブ

49
共謀罪による初めての容疑者4人が逮捕されようとするまさにその時、警察の動きを伝えた誰かによって4人は逃走する。という書き出しで心を掴まれ長編だったが読了。容疑者とされる4人に心を寄せながら、労働組合運動の歴史も何も知らなかったんだと痛感した。面白かった。 2026/04/30

miel

33
世の中は複雑なレイヤーでできている、それを実感させてくれる作品が好き。そしてこの作品はまさにその王道、社会的弱者が起こすレジスタンス、支えて見守る大人たち、人情や真実を忘れない人の姿が描かれ読み応えがある。自動車工場が舞台なので相場英雄の『ガラパゴス』を思い出し勝手にやるせない気持ちになったものの、そこは太田愛また違う味付けで安心した。太田作品は、どんなに現実が荒んでいても、必ずどこかに微かな善良が存在し、必要な時に膨張し社会を飲み込む、そんな希望を捨てない結末に導いてくれる。WOWOWでドラマ化して笑笑2026/05/13

shinchan

32
太田愛さん、4作品目でした。680ページの大作、残り200ページから一気に盛り上がりました〜!この小説は何と新聞連載作品だったんですね♪天上の葦と同様に、スゴイ量の参考文献! 五十畑工場長の最後の一言『生きているうちに、俺はやり直すことができるだろうか』救われた言葉でしたー。太田愛さん、オソルベシ❗️2026/04/30

練りようかん

21
大藪賞を受賞したと知り、ハードな社会派小説だと身構えたのだが、緊張の逮捕寸前から夏季休暇の集まりへ読み進めると体は緩んでいた。帰るところがなく、未来の家庭像が描けない派遣男性たちも同じだったのではないかと自然に気持ちが入った。大手自動車メーカーの人件コスト削減で過酷な労働実態、その心理描写は階層の蟻地獄を思わせる。労働法制の変遷から今置かれている危機と、自分たちの権利を学んだ4人が仕掛けたのは何かに引き込まれた。政治家の息がかかった警察、動きを不審に感じる所轄の刑事と週刊誌編集部の交錯も良い、面白かった。2026/06/02

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23199437
  • ご注意事項

最近チェックした商品