内容説明
詐欺グループの捜査について、生安課が強行犯係に助けを求めてきた。芸能人に会わせると言い、恐喝して金品を奪ったという。話を聞きに行くと、被害者は推し活をしている若い女性だった……(「明鏡」)。小学校の教師が児童に怪我をさせたと学校から通報があった。傷害事件かもしれないというので、安積ら強行犯係が話を聞きに行くが……(「憂慮」)。臨海署メンバーの魅力がふんだんに詰まった「安積班」シリーズをさらに深く味わえる最新短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
160
今野 敏は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。読み続けている “安積班シリーズ” 最新作、シリーズ累計170万部突破、角川春樹事務所30周年記念作品、今回は短編集、安定の面白さですが、サラリとした内容でした。 http://www.kadokawaharuki.co.jp/book/detail/detail.php?no=7739 2026/05/08
いつでも母さん
136
安積班シリーズ最新刊は短編10話!説明はいらない。ただ楽しく読んだ。なんだかもう親戚のような皆だ(笑)一話目の『黄落』三国さんお疲れ様でした。三国さんの心残りが素敵だ。こういうの好きだなぁ。『憂慮』なんだか世相っていうか時代だなんだな・・子どもの莉子がしっかりしててこのまま大人になってねと願ってしまった。どれもらしさ全開で安心して読めるのが好いね。2026/04/16
ツン
59
生徒と触れ合えない教師。部下を叱れない上司。訓練で気を使わなければならない教官。。。と言う言葉が出てきて、これがこの短編集に流れている作者の思いかなと思いました。そのわりに短編集のタイトルが明鏡(最後の一編のタイトル)なのはどうして?(笑)2026/04/25
ひさか
38
ランティエ2025年3月号黄落、4月号心得、5月号社交、6月号軋轢、7月号我慢、8月号願望、9月号取説、10月号夕凪、11月号憂慮、12月号明鏡、の10の連作短編を2026年3月角川春樹事務所刊。東京湾臨海署安積班シリーズ17作目。短編仕立ての他愛のない展開だが、いつもの安積班メンバーの活躍、有り様が興味深く面白い。このノリが楽しくて、好きです。2026/04/29
ノンケ女医長
37
かなり読み応えのある短編集だった。きっちり、現代社会の閉塞感や難しさに焦点が当てられている。お互いに信頼する安積班だからこそ、「対人関係の希薄さ」がこじれた末の諸問題が照らし出されていく。作品を読んで、共感だったり、今後を憂う気持ちになれた。ひときわ、「憂慮」は…絶賛したい。日本の将来がいったいどうなっていくのか、警察小説を長年書いてこられた著者の筆力と想いが、ぎゅっと凝縮されている。必ず、また読み返したくなる、稀有な短編集。警察小説ファンで良かった。2026/03/31




