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内容説明
校則や定期テスト、宿題などを廃止して、東京都世田谷区立桜丘中学校を改革した伝説の校長・西郷孝彦。その存在を知った大阪の元公立中学校教師・宝上真弓は、すぐさま西郷を訪ねる。生徒・学校との関係、先生としてのあり方、そして子育てに苦悩した経験があったからだ。生徒を縛りつける理不尽な校則、点数や数字で評価される新自由主義化が進む学校、意義を見いだせない勉強、その息苦しさからのいじめ・不登校、格差・分断の進む教育の現状…。厳しさを増す公教育の現場での宝上の悩みは、現代の教師・親の多くが感じているものと共通する。この二人の師弟問答を通して、今必要な公教育のあり方を探る。
目次
はじめに
序章
第1章 校則が信頼を分断するなら、なくしてしまえ
第2章 子育てしながらの教師稼業
第3章 不登校をどうなくしてきたのか
第4章 性教育と指導要領と子どもの権利条約
第5章 学力とは。何のために勉強するのか
特別座談会 大阪の教育現場で何が起こっていたのか。この流れはどこに向かうのか
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
不登校増加やブラック校則が問題となる今、世田谷区立桜丘中学校を改革した伝説の校長・西郷氏に会いに行き、2人の対談から今必要な公教育のあり方を探る1冊。校長として校則や定期テスト、宿題などを廃止した西郷氏と元中学校教師でスクールカウンセラーの宝上真弓さんの対談を軸に、桜丘中の改革を語りつつ、みんな同じ、管理・統制を優先する学校の現実、教師側の舐められたくない、序列崩壊への恐怖」という状況を考察していて、担任と生徒の信頼関係の重要性、バラバラでもいい、個を尊重する環境が可能性を引き出す話は説得力がありました。2026/04/13
coldsurgeon
10
公立小学校や中学校の教室が荒れ、不登校児童が増えるのは、新自由主義社会がもたらした者なのか。対談者二人の話を素直に読み取れば、義務教育への政治的介入が強くなってから、変な状況が起きていることになる。学校は社会の縮図だとは言うが、生きづらい社会であるならば、せめて学校は楽しく子供の自由が保障される場所であってほしい。そういう学校現場から、社会が生きやすい場所に変わればよいと思う。2026/05/20
luckyair
5
対談形式でスッと読み進められるが、現場での葛藤や理不尽な評価制度の実態が赤裸々に描かれており教育の閉塞の感原因がわかる気がする。最も共感したのは「一人の子に徹底的に関わる」ことの重要性。公平性や運営を優先し、個への深い関わりが持ちづらくなっているが、それは仕事として本質を欠いている気がする。問われているのは目の前の一人に気を入れ向き合うことな気がする。現場の裁量を信じて長期的な視点で評価できる仕組みと共に、教育の本質とは何か改めて考えさせられた。★★☆2026/05/06
数之助
2
教育ムラの話題に終始。門外漢には…2026/05/24
ジュン
0
ひとりの生徒への教育が原点だ、という主張はその通りだと思う。対談ではなく、権威者とその信奉者の会話の印象。公教育をあきらめるな、というタイトルは全体内容に沿っていないように感じる。2026/06/11




