日本史のなかの酒

個数:1
紙書籍版価格
¥2,420
  • 電子書籍

日本史のなかの酒

  • ISBN:9784642084918

ファイル: /

内容説明

酒を嗜む、酒に酔う、酒に溺れる――。太古から貴賤を問わず愛されてきた酒。時に政治を動かし、時に文学の題材となった酒は、歴史にどんな“効用”をもたらしたのか。また、今日に続く飲酒の習慣や銘酒のブランドは、いかに形作られたのか。時おり試みられた禁酒や断酒の背景にあった“副作用”にも注目し、酒と日本人の長い付き合いをたどる。

目次

古代
 木簡からみる奈良時代の酒…三舟隆之
 古代の歌と酒…鉄野昌弘
 古代の禁酒令と政変…三谷芳幸
 古代東北の地方社会と酒…荒木志伸
 平安時代の漢文学と酒…谷口孝介
 平安宮廷社会における酒宴とトリバミ…吉野秋二
 コラム 延喜一一年の大納涼会…佐藤全敏

中世
 鎌倉時代の公武政権と酒…西田友広
 中世人と酒・中世社会と酒…本郷恵子
 清聖濁賢を併せ呑む―中世清酒醸造史の一滴―…芳澤 元
 室町時代における「十度飲」の流行…酒匂由紀子
 中世の酒食と土師器…中井淳史
 西欧人が見た日本の酒と飲酒の習慣…東光博英
 コラム 深算の禁酒の誓い…西田友広

近世 
 伊達政宗と酒…佐藤憲一
 近世琉球の酒文化…萩尾俊章
 倹約条目からみる近世伊丹酒造家の経営維持…加藤明恵
 江戸時代後期における村社会と酒―上州那波郡福島村「三右衛門日記」を素材として―…佐藤孝之
 江戸の贋銘柄酒と直し酒・薬酒…岩淵令治
 幕末の動乱と酒―志士たちに学ぶ「酒飲み」の作法―…家近良樹
 コラム 新酒番船と下り酒の価格…大浦和也

近現代
 ビールの祖・野口正章…牛米 努
 海軍軍人と酒―飲酒の事例から―…高森直史
 近代における酒造業の経営…飯塚一幸
 禁酒の宗教的・社会的意義―日本禁酒同盟会誌『国の光』を通して―…横山 尊
 酒でみえてくる占領期…小関孝子
 歴史は令和も夜動く…栗下直也
 コラム 黒田清隆の乱酔と内閣制度…千葉 功

編者・執筆者紹介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

122
酒の歴史本は多々あるが、酒と歴史の関係をまとめたのは意外とない。日本の各時代における政治、経済、社会と酒がどう関わってきたのか、正統な歴史書には書かれないエピソードばかりだ。酒に酔ってドンチャン騒ぎを繰り返し、クーデターを防ぐために禁酒令が出され、酒宴が宮廷や地方で権力の象徴となり、様々な歌や詩に詠まれるなど悲喜劇を生み出し続けた。戦国期までには吐くほど痛飲したり一気飲みする風習が生まれ、江戸時代は現代同様に銘柄酒の贋物が問題となった。酒の種類や品質は変わっても、人が酒に飲まれる有様はまるで変っていない。2026/04/13

Go Extreme

3
古代:稲作+神事=口噛み酒。律令:造酒司→中世:僧坊酒=技術↑。鎌倉:壺銭→室町:酒屋+土倉=富→幕府:酒役。江戸:寒造り+灘(清酒)+樽廻船=下り酒→江戸消費。幕府:酒株統制⇔緩和。明治:酒税↑→自家醸造-禁止=国庫基盤。昭和:配給+三増酒→級別廃止。現代:洋酒+多様化⇔日本酒=伝統継承+輸出↑。2026/04/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/23113468
  • ご注意事項

最近チェックした商品