内容説明
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気候変動は人類にとって最大規模の危機でありながら、対策の方向性さえも定まらず迷走しているのが現状です。化石燃料依存から脱却し、再生可能エネルギーを基盤とした人工燃料へ転換することが急務ですが、いま最も問われるべきは「どの人工燃料を選択すべきか」です。本書は、その答えとして メタノールこそが最も現実的かつ持続可能な選択肢である という立場から、カーボンニュートラル社会を築くための包括的なビジョンを提示します。第1部では、地球温暖化の本質的課題を明らかにし、事実と数値を用いて現在のカーボンニュートラル戦略の欠陥を検証。再生可能エネルギーや水素など既存の解決策の限界を浮き彫りにします。第2部では、メタノールを基盤とする循環型社会の概念を紹介。CO2をメタノールにリサイクルし、エネルギーキャリアと化学原料の両面で活用する方法を示します。第3部では、実現に向けた具体的な道筋を探り、技術・政策・ビジネスが果たす役割を整理。産官学の連携を通じて、次世代社会の青写真を描き出します。
目次
はしがき
第1部:問題の特定
第1章 地球温暖化とCO?排出
1.1 地球表面温度の異常上昇
1.2 懸念される状況:地球温暖化の主な影響
1.3 人為的CO?排出による地球温暖化の科学的証拠
1.4 地球温暖化のメカニズムに関する誤解
第2章 エネルギー問題
2.1 エネルギー利用と気候変動の関連性
2.2 再生可能エネルギー導入における課題
2.3 エネルギーキャリアの課題と限界
2.4 エネルギーキャリアとしての液体水素の課題
2.5 アンモニアキャリアの課題
第3章 産業における課題セクター
3.1 鉄鋼業界の課題
3.2 セメント業界の課題
3.3 化学業界の課題
3.4 プラスチック廃棄物問題
第4章 政策課題
4.1 主要国における課題
4.2 電気自動車への過度な期待
4.3 水素社会への理解不足
4.4 エネルギーコストの認識不足
4.5 学術界における課題
4.6 科学技術への過度な期待
第2部:私たちはどちらへ向かうべきか?―メタノール社会
第5章 なぜメタノール社会なのか?
5.1 CO2-メタノール循環社会
5.2 メタノールとは何か?
5.3 メタノールエコノミー
5.4 エネルギーの安定供給
5.5 既存技術による商業化促進
第6章 メタノールのエネルギー利用
6.1 エネルギーキャリアとしての優位性
6.2 内燃機関用メタノール
6.3 固体酸化物形燃料電池(SOFC)用メタノール
6.4 直接メタノール形燃料電池(DMFC)
6.5 メタノール誘導体としてのジメチルエーテル
第7章 メタノールの化学的利用
7.1 メタノール化学産業の将来
7.2 メタノールを用いて製造される化合物と製品
7.3 現在のメタノール製造方法
7.4 将来のメタノール製造方法
7.5 メタノール合成触媒
第8章 メタノール社会の進展
8.1 主要国の状況
8.2 水素製造の現状
8.3 二酸化炭素回収技術
第3部:私たちは何をすべきか?ビジネス、研究開発、政策、理念、教育
第9章 メタノール社会のロードマップと事業展開
9.1 メタノール社会構築へのロードマップ
9.2 フェーズ1(2025~2030年):メタノール社会の誕生
9.3 フェーズ2(2031~2040年):メタノール社会の成長と拡大
9.4 フェーズ3(2041~2050年):メタノール社会の成熟
9.5 メタノールビジネス:次なる産業革命の推進力
9.6 メタノール製造ビジネス:機会と主要プレーヤー
9.7 水素製造・再生可能エネルギービジネス
9.8 CO?分野におけるビジネス:機会と課題
第10章 メタノール社会に必要な技術
10.1 現実に必要な技術
10.2 内燃機関:メタノールエンジン
10.3 ギ酸エネルギーキャリアとしての活用
10.4 熱エネルギー利用の促進
10.5 再生可能エネルギー技術と水素製造技術
第11章 メタノールの科学技術
11.1 メタノール製造のコスト削減
11.2 安価な触媒の選択
11.3 COおよびCO?からのメタノール合成
11.4 Cu/ZnO触媒の機能
11.5 Cu/ZnO触媒によるメタノール合成のメカニズムと活性点
11.6 CO?の活性化
第12章 未来への考察
12.1 市民運動と政策決定
12.2 モデル都市計画
12.3 ハイテクは必ずしも効果的ではない
12.4 「もったいない」精神
12.5 カーボンプライシング
あとがき
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- 電子書籍
- 小学生おもしろ学習シリーズ まんがで楽…



