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内容説明
なぜ僕は存在するのか?
なぜ悪いことをしてはいけないのか?
刊行から30年、世代を超えて読み継がれる名著の完成版!
「哲学は向こう側にあるのではない。哲学史の本の中に「哲学」として登場してくるものは、もう哲学ではない。向こうにある哲学を学ぼうとすれば、哲学した人の残した思想を読んで理解し、共感を感じたり反感を感じたりできるだけだろう。哲学はこちら側にある。自分自身の内奥から哲学をはじめるべきだ」
「問いの後に 哲学とは?」より
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
110
最近は、情報や知識を得るための本を読むことが多いが、本書は、純粋に「思考すること」の楽しさを満喫させてくれる一冊。テーマは2つ:「なぜぼくは存在するのか」と「なぜ悪いことをしてはいけないか」。前者では、実在論は本来独我論だという大胆な仮説まで登場する。後者では、好いと善い、嫌いと悪いを厳密に区別しながら道徳論的考察がなされる。思索が循環論法に思えて振り落とされそうになるし、永井先生の主張が十分理解できたとはとても言えないが、でも、哲学することがワクワクするほど楽しいと思い出させてくれるいい本だと思う。2026/05/03
たー
5
以前から世に言う哲学とは結局「哲学学」なのではないか?教養として意外に哲学書を読む意味はあるのだろうか?と思っていたので、著者の姿勢には共感する面はあり。但し本人も自覚しているが書物にしてしまうと結局同じことになるんだよなぁ2026/07/18
わ!
5
いろいろな意味で、めちゃくちゃ面白かったです。「子供の〜」というタイトルではありますが、著者自身も書いている様に「子供向きの哲学の本」ではありません。原本の方では、将来的に本当に子供にわかる哲学の本を書きたい(書けるようになりたい?)とありますが、この本に関しては「やさしい哲学の本」ではありますが、子供向きではありません。中には子供に聞かせちゃ「ダメでしょ」的な発言もあります。そんなところが特に面白く、通勤電車で笑ってしまうような内容も多々ありました。哲学の現実がよく分かります(=よく暴露されています)。2026/04/20
m
4
本屋さんで見つけて気になっていた本。考える過程が哲学。人それぞれの哲学。だから哲学の本って小難しく退屈なのか、と腑に落ちる部分があった。しかし著者の、他者への挑戦的批判的とも取れる姿勢があまり好きではなかった。学者の世界はこれくらい普通なのかしら。2026年100冊目。2026/09/01
Myrmidon
3
前の版は30年くらい前に読んで、自分の人生に大きな影響を与えた本。現在の自分は明確に物理主義的なので、筆者の主張に賛成はしないのだが、哲学し続ける姿勢にはやはり居住まいを正される思いだ。自分は〈ぼく〉については筆者ほど切実に問題を感じたことはなく、「ぼく」が〈ぼく〉でなくなる思考実験は「明けの明星・宵の明星」的な問題じゃないかと思っているが、道徳の根源については自分も10代の頃にはニーチェ的な純粋主義的な道徳感覚があったな、と思う。哲学することを忘れつつある自分に反省する(別に哲学しなくてもいいんだが)。2026/07/26




