内容説明
変わらない熱、変わりゆく在り方。幼なじみ、憧れの先輩。名探偵、吸血鬼。映画の記憶、忘れぬ想い出。愛以外に何がある? ……8人の名手が書き下ろし・オール読み切りでおくる、百合小説アンソロジー。
〈収録作品(全8篇)〉
阿部登龍「わたしが愛したファイナルガール」
空木春宵「fallin XXXX with...」
桜庭一樹「来世は春の泥になりますように」
雛倉さりえ「庭園香」
文月悠光「気づかれない私たち」
麻耶雄嵩「大行司春香最初の事件」
宮田愛萌「檜扇」
宮田眞砂「十年経っても」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
うさみP
6
太陽よ、月よ、星々よ、私たちはここにいる。どの作品も上質だが、読み手の百合に対する思想によって印象や濃淡が分かれるけど、これこそアンソロだな。ママとお母さんの娘が友達と己のルーツを探す冒険『十年経っても』は、あらゆる営みに潜む苦しみを優しく肯定して居心地が良かった。香道と名家ギャルの組み合わせがオタクを撃ち抜く『庭園香』薬○吸血鬼と彼女を支える少女の変奏奇譚は心苦しい『fallin‘』多数派による暴力と搾取、ままならない中でのシスターフッドをポップに重く書く『来世は春の泥〜』のは流石。2026/03/15
ジャム
3
百合小説アンソロジー。麻耶雄嵩「大行寺春香最初の事件」はお嬢様学校で名探偵と呼ばれる大行寺春香を1年間悩ませる未解決の密室殺人事件を彼女のワトソン役を巡って争われる百合要素と絡めて痛快な1編だ。他には先輩後輩の百合の呪縛を描いた宮田愛萌「檜扇」、吸血鬼に命を救われ契約を交わした女性を描いた空木春宵「fallin,XXXwith...」、ホラー映画を一緒に撮った最愛のファイナルガールを銃乱射事件で亡くし仮想世界に逃げ込む阿部登龍「わたしが愛したファイナルガール」が印象に残った。2026/03/29
不璽王
3
マストバイ。傑作率がすごく高い。雛倉さりえはちょっと筆舌に尽くしがたい良さがあるし、麻耶雄嵩桜庭一樹といったベテランから阿部登龍空木春宵といった新鋭も力作揃いでかなり良かった。マストバイ2026/03/18
ひろ@ネコとお茶愛
2
桜庭さんのを読みたくて購入しましたが、ぜんぶよすぎて泣いた。たまらない百合…ひとことではとても言い尽くせないそれぞれ唯一無二の距離感!好きな作家さんの世界と新しい作家さんとの出会いに感謝。このアンソロジーは2とのことなので息を吸うように1も買う。絶対だ。2026/03/20
YSHR1980
2
前半はおだやかで温かな関係性の作品が続いたのが、後半はまるで呪いのように熱を持った激情的な読み口に切り替わるのが楽しかった。桜庭一樹がダントツで、雛倉さりえのにおい立つ描写も良かった。2026/03/19




