講談社学術文庫<br> オイディプース王

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講談社学術文庫
オイディプース王

  • 著者名:ソポクレース【著】/岡道男【訳】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2026/03発売)
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  • ISBN:9784065429068

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内容説明

ギリシア悲劇の最高傑作と評される本作は、詩人ソポクレース(前496頃-前406年頃)によって、前441年から前432年のあいだに書かれたと推定される。
フロイトの「エディプス・コンプレクス」をはじめ、後世に多大な影響を及ぼし、今日まで読み継がれてきた本作のあらすじは、よく知られている。
――劇の冒頭、オイディプースはテーバイの王として登場する。かつてスピンクスによるテーバイの危機を救った王は、新たに疫病が国を襲った今、神のごとき救い主として市民たちの嘆願を受け、自信にあふれた姿でこれに対処しようとしている。それは劇の最後で、父を殺し、母と交わって恥ずべき子供をつくったことが判明し、わが手で目をつぶし、みずから呪われた身となる男とはあまりにも対照的な姿である。そして、冒頭の姿がオイディプースの「非・真実」、最後の姿が「真実」であり、詩人は「非・真実」と「真実の対照」を示しているように見える。しかし、冒頭の姿はスピンクスを退治した功績によるものである以上、「非・真実」とは言いきれない。ここにあるのは真実を恐れると同時に真実を求めるオイディプース自身に重なる。訳者は言う。

「この劇においてわれわれの心をはげしく揺さぶるのは、真実を恐れて逃げようともがき、かえって真実に引きつけられて破滅するオイディプースの姿である。父を殺し母と交わる定めを告げられたとき、誰がこれを恐れずにいられようか。〔…〕だが真実にたいする恐怖が真実を見失わせるのはオイディプースだけではない。〔…〕われわれの中には暗い未知のものがある。われわれは、自分が何者なのか本当に知っているのか。日常の生活において見せかけ(非・真実)の中で暮らしているのではないか。〔…〕 『オイディプース王』がわれわれの心を揺さぶってやまないとすれば、それはわれわれ自身の中にオイディプースが宿るからにほかならない。」(「訳者解説」より)

このあまりも有名な作品には数々の日本語訳があり、文庫版も複数存在している。しかし、1990年に『ギリシア悲劇全集』のために訳し下ろされた名訳が、顧みられないままになっていた。キケロー『国家について 法律について』に続き、碩学が残した貴重な仕事を学術文庫に収録し、後世に継承するべく、ここに刊行する。

[本書の内容]
[プロロゴス]
[パロドス]
[第一エペイソディオン]
[第一スタシモン]
[第二エペイソディオン]
[第一コンモス]
[第二スタシモン]
[第三エペイソディオン]
[第三スタシモン]
[第四エペイソディオン]
[第四スタシモン]
[エクソドス]
[第二コンモス]

ヒュポテシス(古伝梗概)
訳者解説

目次

[プロロゴス]
[パロドス]
[第一エペイソディオン]
[第一スタシモン]
[第二エペイソディオン]
[第一コンモス]
[第二スタシモン]
[第三エペイソディオン]
[第三スタシモン]
[第四エペイソディオン]
[第四スタシモン]
[エクソドス]
[第二コンモス]
ヒュポテシス(古伝梗概)
訳者解説

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ももいろ☆モンゴリラン

1
ライブの行きと会場の待ち時間で読み終わってしまった。サクッとしてるのは、エピソードとして知られる予言の場やスフィンクスの謎掛けがセリフの中であっというまに終わってしまっていたから。王は父殺し・母犯し完了後の状態で登場します。「二人の父を作り、子と子をなし」みたいな妻を責める文言の苛烈さに胸が詰まる。そんな…言わんでええやんっ…わからんかったんやもんっ…オイディプスは確かに目を潰さずにサクッと(婉曲)したほうが良かったかもですね。2026/05/31

Kazuyuki Koishikawa

1
昔岩波文庫版を読んだけど新訳が出たのかなと思って読んでみた。別に新訳でもなく岩波の悲劇全集からの再録だった。 しかし、細い所はすっかり忘れていたので読んでみると新たな発見があった。血の気は多いし罰の与え方や奴隷の証言を出すときは拷問必須とか、あと以前は知らなかったが今なら知った知識で国境の3叉路のような所は権力の空白の無法地帯とかそういうのとか。 スフィンクスのクイズもここに載ってるのと一般に知られているのが異なり面白かった。 ライオース王とかここで出てきたりしてへーとか。2026/05/17

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