内容説明
吹かれたいときに吹いてくれる風のないことには心おぼえがある。百子は黙って、窓を閉める。全4篇が描き出す、人生の物憂さと微光。『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』著者の初小説集。
『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』で話題の著者、初の小説集!
ゆきはひとりになって働きはじめ、私は水浴びする男を見つめ、雨の夜に三人は出会い、百子は絶望を抱えたまま暮らしている。
全四編が映し出す、人生のもの憂さと微光。
装幀=岡本太玖斗
【収録作品】
●「けだるいわあ」
唐揚げ弁当ひとつくださいと口に出す。真っ赤なエプロンの女のひとは「はあい」と愛想なく、しかし不機嫌そうでもなく、どちらかというとぽかんとした感じで返事をした。
●「水浴び」
ルーフバルコニーではおじさんが水浴びをしていた。パンツ一丁の姿で、青いホースから水をどんどんあふれさせ、頭の上からきもちよさそうに水を浴びている。
●「カリフラワー」
あの夜は小雨で、傘をささなくてもよいほどの小雨で、というより雨は、わたしが家を出たときにはまだ雨は降っていなかった。気配はあったが、気にしなかった。
●「風を飼う方法」
吹かれたいときに吹いてくれる風のないことには心おぼえがある。百子は黙って、窓を閉める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pino
4
吐息さえもしずかに、そっと覗きこむように、耳を澄ますように読んでいた。ほがらかでぴたりとはまる言葉の波にのってすいすいと進んでいくのだけれど、たどり着いた場所はどこかさびしい。許せないことも捨ててしまいたいこともある。どうやって呼吸をしていようか。だれとどんなふうに過ごそうか。何に喜び、何に悲しみ、その気持ちをどうあらわそうか。登場人物と重なる部分はたぶんあんまり持ち合わせていないのに、矢印が自分のほうをむいている気がした。2026/03/10
那由多
2
#風を飼う方法 #小原晩 小原晩さんの作品は 余すことなく全部読みたいな ひとつひとつの場面に、言葉に、音に なんでこんなに寄り添われてると感じるんだろう 描写が丁寧なのかしら 静かに映像が浮かんできて ただひたすらもっと文字を追ってたい という気にさせられる いったい何者なんですか これからもあなたの言葉、追いかけます #読書記録2026 #人生の本棚 #本の数だけその世界がある #その世界にのめりこむ #おとんとわたしとときどきおかん文庫 #readingrecord2026/03/21
たまりん
0
この本の感想を聞きたいと同僚にオススメしてもらいよみました。調べると、小原さんは20代の女性で自費出版で出した本が売れた、新しい作家さんとのこと。日常で気づく所とか、出会う人に対して思う感情だとかに共感するところはあった。雑誌の中にあるショートストーリーっぽいという印象でした。2026/03/16
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