内容説明
チンギス・ハーンの大帝国、そして破壊王ティムール
本書は中央アジアという限られた地域の歴史ではない。従来の四大文明以降の諸文明を中心とした視点ではなく、広大なユーラシアステップに繰り広げられた遊牧民族たちが、どのようにして世界の歴史を動かし、築きあげてきたかを概観するものである。
下巻内容は、13世紀、モンゴルの英雄チンギス・ハーンの登場から始まる。卓越した軍事指導力と統治理念で世界帝国を築き、ユーラシアの歴史構造を根本から変える。中央アジアからは、モンゴル帝国の後継を自任する破壊王ティムールが現れ、都市を破壊し住民を虐殺する。彼の死後、遊牧民帝国は衰退し、銃火器の出現による軍事革命で騎馬軍団による征服時代の終焉を迎える。やがて大航海時代の到来で、内陸のグローバル経済は海洋ルートによる近現代のグローバル経済へと発展していったが、その背景で繰り広げられた歴史のダイナミズムを描きだしたのが本書である。
<目次より>
第14章 突厥、ウイグルと唐
第15章 テュルク民族とカリフ国
第16章 セルジューク・スルタン国
第17章 プレスター・ジョン伝説とカラ・キタイ
第18章 チンギス・ハーンの登場
第19章 チンギス・ハーンの世界帝国
第20章 悪魔の騎馬軍団のヨーロッパ遠征
第21章 モンゴル軍のバグダード略奪
第22章 フビライ・ハーンと中華統一
第23章 モンゴルを訪れた西欧人たち
第24章 破壊王ティムール
エピローグ 遊牧民征服者の事蹟と後世への遺産
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
27
13世紀、モンゴルの英雄チンギス・ハーン登場から、ユーラシアの歴史構造を根本から変えた状況を解説する下巻。唐と突厥、ウイグル、イスラム勢力との関係、セルジューク朝を撃破したカラ・キタイ、チンギス・ハーン登場と金滅亡、イスラム世界の境界線を変え、正教会ルーシ諸国を蹂躙し、バグダードで略奪したモンゴル軍。フビライの中華統一、欧州に衝撃を与えたマルコ・ポーロ「東方見聞録」。フン族のアッティラ、チンギスハーン、ティムールの傑出した事績、モンゴルがもたらしたグローバル経済は大きな影響を与えたという指摘には納得です。2026/03/29
Go Extreme
3
内容:遊牧民族4500年史 突厥+ウイグル⇔唐→イスラム+セルジューク朝→カラ・キタイ=交易路平和 13世紀:チンギス・ハーン登場=モンゴル帝国建国 バトゥ:ルーシ蹂躙+フレグ:バグダード略奪+フビライ:中国統一=金マイナス(滅亡)→ユーラシア制覇 制度+宗教+交易=東西文明融合→内陸グローバル経済誕生 その後:破壊王ティムール登場=遊牧帝国頂点 しかし:銃火器出現=軍事革命→騎馬軍団マイナス +大航海時代到来=内陸交易マイナス→海洋ルートへ移行 真実:遊牧民族=巨大回廊+近現代基盤構築者=歴史原動力2026/04/25
RX93
0
テュルクの名の元となった突厥は第一・第二帝国を築き唐と戦うが滅亡。その後、突厥系世界ではウイグル、ハザール、ブルガルが並立。オグズ族のセルジューク朝は西進してビザンツに勝利(マンジケルトの戦い)。同時期にキプチャクが西方草原を支配。一方モンゴル系の契丹は遼を建国。金に滅ぼされるが、残党カラキタイがセルジューク勢力に一撃、シルクロードに平和。その後ホラズムを経てチンギス・ハンが登場。バトゥ(ロシア)、フレグ(中東)、フビライ(中国)。ティムールで遊牧世界は終了。銃と航海の時代に2026/04/08
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