内容説明
重力を司る“重素”の過剰採掘で膨張した地球。東京大阪間が5000キロを突破した西暦2013年。理工学部重素工学科に入学した湯川航は、古書店で一冊の本と出会う。『飛行機理論』――それは100年前に構想されたが実現せず忘れ去られた、重素を使わずに空を飛ぶ技術。「飛行機を作ろう、世界で最初の」平凡な理系大学生の無謀な挑戦の日々が始まった。飛べ、遠くへ! 爽快な青春グラフィティ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
37
本書はSF青春小説。湯川のエッセイという形を取っており、2部制かなと考えている。1部 大学生活編。2部 飛行機作成編。1部は、湯川の大学生活がメイン。雰囲気としては、森見登美彦著『夜は短し、歩けよ乙女』みたいな感じ。大学生らしいド阿呆感を感じられる。2部は、1部のド阿呆感に鳥人間コンテストの青春感が足される!この世界では航空機も重素を使って飛んでいる。だが湯川が見つけた本が100年以上前に出た重素を使わない飛行機の理論書。その理論を使って湯川が飛行機制作することに!読んでいて、「めっちゃ青春」って感じ!2026/05/26
よっち
21
重力を司る重素の過剰採掘で世界が膨張した西暦2013年。大塚大学の重素工学科に入学した湯川航は、アルバイト先の古書店で一冊の本と出会う青春SF。福島の若松市から上京した平凡な貧乏大学生・湯川航が、理系大学生のリアルな日常や仲間とのやり取りを描きながら、破天荒な同級生・篠崎や鬱屈を抱える才女・宮原の助力を得て、人類初の重素を使わない飛行機への無謀な挑戦を始めるストーリーで、アイデアを基盤に純粋な憧れと、仲間と議論を重ねて突き進む若者の勢いがあって、未来への可能性を掴みとったその結末はなかなか良かったですね。2026/03/28
イシカミハサミ
15
“この物語は僕が東京で過ごした4年間、つまり2013年から2016年までの話だ。大塚大学理工学部の重素工学科というところに入学し、そして卒業した。” 導入部にある、この2文が この作品の全てを表しているし、 全く何も言っていないともいえる。 大学生独特のモラトリアムな空気感。 なにかを持て余した、長い永い時間。 突然燃え上がる情熱。 SFというジャンルはこんなこともできるのかという驚きをくれるし、 それと同じくらいの“おとぼけ”を味わえる。 なにはともあれ、面白かった。2026/05/01
ソラ
6
【読了】D 舞台設定はたしかにSFではあるものの、かなり青春小説な雰囲気をまとった作品だなと感じた。当初はけっこう冗長だなと感じたが後半に向けてひきこまれた。2026/05/24
きゅうくつ
6
読んでいるのがとても楽しい青春小説だった。ユーモアのセンスがたいへん好み。読みながらあまりにも笑うので、家族に不審の目で見られてしまった。2026/05/10
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