内容説明
哀しみの中にいる人を支えるのは、特別でもなんでもない、ささやかな記憶の断片なのかもしれない。「とにかく体には気をつけなさい」と言い続けた母。反抗期の頃に通った駄菓子屋のじいさん。五反田のラブホ街で泣いている僕にセブンスターを差し出した入れ墨の男。情けなくも愛おしい日々のきらめきを掬いあげたエッセイ集。大橋裕之氏のマンガとBE:FIRST・LEO氏が著者に宛てたエッセイも収録。(解説・俵万智、LEO)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
47
本書は小説家の燃え殻さんのエッセイ。エッセイだが、日記にも見えて、エッセイと日記との境界線にあるような作品。通読して思うことは、私たちの日常も磨き方次第で(色んな角度で切り取る)おもしろくなりそうと感じた!自分1人だと何気ない日常と感じるような出来事でも、他人から見たらどこか変わっていたり、面白かったりする場合もある。だからこそ自分の日常を残しておく。そして磨き方を試してみる。コツコツやればいつか形になるのかなって思った。2026/04/26
Shoji
27
日常生活を切り取って、思いつくことを思いつつままに書いています。しかし、そこはプロの文筆家。非常に読みやすいものでした。他者が、著者のエッセイを書評で「ただの日記」と斬り捨てたことを自虐しています。確かに「ただの日記」には違いありません。しかし、一流の「ただの日記」だ。今後も「ただの日記を」書き続けて下さい。私は応援していますよ。2026/04/15
水色系
10
解説に俵万智さんとは、何と豪華なことよ…!しかし本当に郷愁をそそる文章だよな。最近は全然食べなくなったけど子どものころ、一番食べてたかき氷の味はブルーハワイだったな(私のはなし)。燃え殻さんのおじいさんのスーパーマーケットでは流行らない味だった。2026/04/16
カーンズ
5
燃え殻さんのエッセイ集。精神安定剤のような燃え殻さんの言葉に安心が溢れている。 きっと燃え殻さんは苦しんで生み出している言葉と思うけど読む側は懐の深さに安心する。 いつまでも浸りたい一冊。2026/05/04
ススめがね
3
文庫版、読了です。何気ない出来事を何気なく書いて、ここまで共感できる文章ってホントにないなぁと俵万智さんの解説を読んで激しく腑に落ちました。 LEOさんのエッセイも良かったです。 そして、『首筋に芋虫』は、相変わらず最高に笑えました。2026/04/14




