内容説明
哀しみの中にいる人を支えるのは、特別でもなんでもない、ささやかな記憶の断片なのかもしれない。「とにかく体には気をつけなさい」と言い続けた母。反抗期の頃に通った駄菓子屋のじいさん。五反田のラブホ街で泣いている僕にセブンスターを差し出した入れ墨の男。情けなくも愛おしい日々のきらめきを掬いあげたエッセイ集。大橋裕之氏のマンガとBE:FIRST・LEO氏が著者に宛てたエッセイも収録。(解説・俵万智、LEO)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はっせー
48
本書は小説家の燃え殻さんのエッセイ。エッセイだが、日記にも見えて、エッセイと日記との境界線にあるような作品。通読して思うことは、私たちの日常も磨き方次第で(色んな角度で切り取る)おもしろくなりそうと感じた!自分1人だと何気ない日常と感じるような出来事でも、他人から見たらどこか変わっていたり、面白かったりする場合もある。だからこそ自分の日常を残しておく。そして磨き方を試してみる。コツコツやればいつか形になるのかなって思った。2026/04/26
Shoji
28
日常生活を切り取って、思いつくことを思いつつままに書いています。しかし、そこはプロの文筆家。非常に読みやすいものでした。他者が、著者のエッセイを書評で「ただの日記」と斬り捨てたことを自虐しています。確かに「ただの日記」には違いありません。しかし、一流の「ただの日記」だ。今後も「ただの日記を」書き続けて下さい。私は応援していますよ。2026/04/15
りんだりん
18
この独特の文体。熱量が低いまま変わらないのになぜだかこちらは気持ちが熱くなったり、穏やかになったり、さみしくなったり、懐かしくなったりする。 どれも自分から見ると特殊な経験に見えて、本当にこんなにたくさん特殊なことに遭遇するのだろうか?本当はかなり盛ってない?なんて疑ったりするんだけれど、それでも結局読み切ってしまう。不思議な魅力が燃え殻さんの作品にはある。★32026/06/24
みふい
11
オシャレな環境にいたりするのにちょっと情けないのに女性には案外モテたりモテなかったり。読んでいると、そうだよね…と共感したり、笑ったり、しんみりしたり…本を読む時間をたくさん楽しめました。2026/08/13
水色系
11
解説に俵万智さんとは、何と豪華なことよ…!しかし本当に郷愁をそそる文章だよな。最近は全然食べなくなったけど子どものころ、一番食べてたかき氷の味はブルーハワイだったな(私のはなし)。燃え殻さんのおじいさんのスーパーマーケットでは流行らない味だった。2026/04/16




