『100万回生きたねこ』のナゾを解く ――とらねこはなぜ100万と1回目で死んだのか?

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『100万回生きたねこ』のナゾを解く ――とらねこはなぜ100万と1回目で死んだのか?

  • 著者名:宮崎哲弥【著】
  • 価格 ¥1,716(本体¥1,560)
  • 筑摩書房(2026/03発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480843371

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内容説明

世界中で読まれ、感動を呼び起こしてきた、佐野洋子さんの大ロングセラー絵本。
この名作にひそむ深いナゾを解き、
生きること、愛すること、死ぬことを深く見つめなおす。

・主人公の「とらねこ」はなぜ延々と生まれ変わり、死に変わってきたのか?
・100万と1回目の死ではなぜ、二度と生まれ変わらなかったのか?
・こうして「真の死」を迎えたとき、私たちはなぜ、ハッピーエンドと感じてしまうのか?

NHK「100分de名著」、『100万回生きたねこ』講師が贈る、
いまだかつてない解読本にして感動の書!

目次

はじめに/第1章 とらねこは輪廻する猫である。/大ロングセラー絵本の「わかりにくさ」/何度も生まれ変わり、死に変わる/「とらねこ」、二つの大きな転機/「100万回生きたねこ」は「100万回死んだねこ」/世界各地にある「輪廻」という考え/「私」という「現象」/第2章 とらねこは生きているのが嫌いだった。/「死ぬのなんか平気」/飼い主たちに溺愛されても常に不機嫌/純愛の物語なのか?/「真の愛」に目覚めることは本当に幸いだったのか/第3章 とらねこは人間関係がウザかった。/誰か「の」猫/「とらねこ」の哀れな死にざま/最もはかなく、虚しく、切ない「とらねこ」の死/生の苦しみと死の苦しみのジレンマ/第4章 とらねこは自分自身の主になった。/登場する飼い主はなぜ6人なのか?/私たちは本当に私たち自身の主人なのか?/「お金」や「地位」を求めるのはヒトの本性か?/「私が死ぬ限り、幸福はない」で終わらない問い/第5章 とらねこは最強の、最も純粋な生存欲を覚えた。/何のために生まれ、どこへ行くのか?/実は怖い、「永遠」や「無限」/無限の奈落に落ちてゆく……/100万と1回目の猫生で、はじめて得た「自己所有」感/「自己愛」を超える「他者」と出会う/とらねこが経験した「愛の逆説」/第6章 とらねこは悲嘆のすえにすべての苦から解放された。/「大好き」な自分以上に大切な存在/「死んでも分かたれたくない」/昼となく夜となく泣き続け、そして…/「とらねこ」はなぜ「真の死」を死んだのか?/もう猫のいない草原と「十牛図」/佐野さんのたくらみ/根源から心を揺さぶる名作、その理由/さらに詳しく知りたい人のために/短めのあとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

122
ごめんなさい。申し訳ないが『100万回生きたねこ』のナゾなんか解かないでよ!ってのが正直な気持ち。「何でもかんでも解きゃあいいってもんじゃないですから~」私の心の声が届きますように。2026/03/16

ふみあき

56
わが家の書棚にもあるロングセラー絵本、佐野洋子『100万回生きたねこ』。仏教に造詣の深い宮崎哲弥は、この絵本は巷間言われるようなロマンティック・ラヴ称揚の書ではなく、自己愛が他者愛に発展したときに訪れる懊悩を描いた物語だとする(ブッダは「愛する人と出会ってはならない」と言った)。「絆」という現今では肯定的な意味を持つ語は、そもそも禽獣を繋ぎとめる綱のことだった。ちなみに本文中の難しそうな漢語に、例えば「無為な(=何もしない)」みたいに、いちいち括弧して意味を付してあるが、なぜか「捨象」はスルーされている。2026/02/15

takakomama

6
ベストセラー「100万回生きたねこ」を読み解きます。飼い主はかわいがってくれましたが、とらねこは自由ではありません。とらねこは、いつも不機嫌です。この物語は絶望の書? いろいろな解釈があり、正解は無いのでしょう。これまでの100万回もの不機嫌な生があったからこそ、野良猫になって真実の愛を経験した、最後の生が光り輝いていると思います。 2026/03/26

Humbaba

1
わからないということは必ずしも悪いことではない。わからないものをわからないとしっかりと表現できるのもまた強さの一つであると考えることもできる。勿論何も考えないでただ分からないとするのであればそれは愚かな過去とでしかないが、そうではなくてしっかりと考えて自分なりの答えを持とうとして、その上でわからないならばそれも一つの学びの形であるとも言えるだろう。2026/03/29

jotadanobu

1
この理解し難いが、直感的に心を揺さぶられる感覚。なぜだろうと自問自答させる絵本について、著者なりの解釈が書かれてある。教材解釈をしたくなってしまった。この本を読んだからと言って謎が解けるわけではない。でもそれがまた重要なのだということはわかる。『100万回生きたねこ』は本当にすごい本なのだな。2026/03/15

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