内容説明
金のなる木、オリヅルラン、ニチニチソウ、
シイタケ栽培、パンジー、マイクロ胡蝶蘭……etc.
ベランダ園芸歴25年のいとう家では、
昨今の気候変動もあいまって、ベランダ園芸から
室内園芸にシフトしつつある日々。
多少の採光があると気づけば、
玄関にもサッシ窓の内側にも鉢を置き、
リビングに鎮座させている組み立て式ビニールハウスの中では
多肉植物を育て、壁にはエアプランツをぶら下げる。
挙げ句の果てに自分に胡蝶蘭を贈るという前代未聞の行為にまで及んだ。
『ボタニカル・ライフ』から25年。
『自己流園芸ベランダ派』から12年。
ベランダ園芸家改め室内園芸家による
愛溢るるドラマティック植物生活の記録。
東京新聞人気連載7年間分の書籍化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
143
ガーデナーではなくベランダー、そして今作は引っ越しを繰り返して室内園芸家ルーマーへ。いとうせいこうさん待望のエッセイ。朝顔が夏に咲かないほどの酷暑に耐えられず灌水器を取り入れる。誰か水をやってくれ、真夏の旅行は死活問題だ。ご子息も元気一杯にボタニカルライフを満喫されており幸福感が伝わってくる。「未来の新植物」の話は深く共感。効率化や金儲けばかりの世の片隅で、今日も熱心に日当たりを気にする。水差しを忘れて萎れたり、開花を待ち望む、その背中がとても尊く映る。コロナ禍の園芸は数多の孤独に無言で寄り添ってくれた。2026/03/22
クプクプ
70
あとがきが素晴らしかったです。カレル・チャペックの本を読んで園芸の道に進んだ、いとうせいこうが、今度は、あとがきをレイチェル・カーソンの本で締めました。いとうせいこうが書いているように、東京の夏は、温暖化で異常に暑くなってしまいました。いとうせいこうも、引っ越しが多かったせいもあって、ベランダ園芸を諦め、室内に簡易温室を作り、ベランダーから、ルーマーに転身したそうです。息子さんも授かり、親子で自然観察や、園芸を楽しむ姿が新鮮でした。いとうせいこうはエッセイの本質をつかんでいて、テーマも成功した一冊でした。2026/03/04
Roko
31
いとうせいこうさんが「ボタニカルライフ」で、庭を持つガーデナーではなくベランダで植物栽培をするベランダーであると、自身のことを語ってから、もう20年も経ってしまったのですねぇ。長年植物と付き合ってきたからといって、水やりなどもお世話がちっとも上手くならない自分に苛立ちます。1週間ほど出かけるので、そのための給水装置を作ったら、自分がやっていた毎日の水やりより、そちらの方が優秀だとわかってしまったり。とにかく、植物たちのために日々がんばるのです。#日日是植物 #NetGalleyJP 2026/02/26
toshi
13
小説が全く刺さらなかったいとうせいこうだけど、エッセイはまあまあだった。 私は野菜専門の家庭菜園で、花は庭の隅にナデシコを植えたり、半分野生化してるアサガオが勝手に育ってるだけであまり興味が無いけれど、そんな私でも楽しめた。 都会のマンションで植物を育てるのは大変だ。。。2026/03/16
Go Extreme
5
ベランダ園芸+異常な猛暑→室内園芸への完全移行! 日常×植物観察=マクロ⇔ミクロな発見 土壌配合+肥料+水やり=生育の鍵⇔根腐れの危険な罠 鉢植え×貴重な日照時間=置き場所の絶え間ない悩み(?) 妻⇔窓際の領土紛争+子供×未知の木の実=家族関係の変化 害虫の発生(ー)+駆除作業(ー)=室内環境維持の厳しい現実 種の枯死(ー)+未知の新芽(+)=残酷かつ美しい生命の循環 過去→現在→未来:気候変動+地球環境への壮大な想い 日々の失敗(ー)+終わらない試行錯誤(+)=ユーモア+読者の深い共感!2026/04/26
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