内容説明
「ネジ」すら知らぬ時代、日本人はどうやって鉄砲を国産化したのか?
1543年の種子島銃伝来。それは単なる武器の輸入ではなく、日本独自の「リバースエンジニアリング」の幕開けでした。本書は、顕微鏡も測定器もない時代に、職人たちが五感を研ぎ澄ませて構造を解析し、西洋技術を「再創造」していった奇跡のプロセスを解き明かします。
刀剣鍛造で培われた高度な製鉄技術と、和算による数理的アプローチ、そして藩を挙げた分業・量産システム。そこには現代のエンジニアリングにも通じる、日本人の創造力のDNAが息づいています。戦国の工房から明治の工業化へと続く「科学する心」の源流に迫る一冊です。
目次
●Chapter.1 鉄砲伝来と日本の技術魂
●Chapter.2 ネジも知らない時代の分解科学
●Chapter.3 火縄銃の試作と量産
●Chapter.4 鉄を支配する日本の高度な製鉄技術
●Chapter.5 火薬の炎を支配せよ
●Chapter.6 江戸時代の知のネットワーク
●Chapter.7 伝統技術から近代科学へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
しぇるぱ
2
鉄砲が種子島に漂着してから、あっという間に鉄砲をコピー量産しました。それはヨーロッパで鉄砲が誕生してから50年後のことでした。さらに、品質はヨーロッパ製を越えていたということです。東南アジアでは日本産鉄砲がヨーロッパ製鉄砲を駆逐して市場を席巻しました。種子島から、産地は堺、国友、根来、雑賀などに移りますが、詳しいことは書いていない。文献がないのです。伝承さえ乏しいのです。本に書きようがない。第7章伝統技術から近代産業へ、ここへ集中します。リバースエンジニアリング、分解、観察、再現、これに尽きます。リバース2026/05/29




