増補改訂版 ジャーナリズムの道徳的ジレンマ

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増補改訂版 ジャーナリズムの道徳的ジレンマ

  • 著者名:畑仲哲雄
  • 価格 ¥2,750(本体¥2,500)
  • 勁草書房(2026/03発売)
  • ポイント 25pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326603879

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内容説明

フェイクやヘイトが跋扈する今、メディア不信を放置していいのか? 緊急時に避難するには訓練が必要なように、思考も訓練しなければならない。これまでにジャーナリストが直面したジレンマを徹底考察。旧版の事例を一部差し替え、理論解説を追加し、実名報道、取材謝礼、内部告発、オフレコ取材、性暴力報道などを倫理的に問い直す。

目次

はじめに――報道現場のグレーゾーンへようこそ

第1章 人命と報道
CASE:01 最高の写真か、最低の撮影者か
CASE:02 人質解放のために報道腕章を警察に貸すべきか
CASE:03 原発事故が起きたら記者たちを退避させるべきか
CASE:04 家族が戦場ジャーナリストになると言い出したら
〈その先へ〉 物語の第二幕

第2章 被害と危害
CASE:05 被災地に殺到する取材陣を追い返すか
CASE:06 遺族から実名を出さないでと懇願されたら
CASE:07 加害者家族を世間からどう守るか
CASE:08 企業倒産をどのタイミングで書くか
〈その先へ〉 不幸を減らす第三の選択肢はあるか

第3章 約束と義務
CASE:09 オフレコ取材で重大な事実が発覚したら
CASE:10 記事の事前チェックを求められたら
CASE:11 取材謝礼を要求されたら
CASE:12 ジャーナリストに社会運動ができるか
〈その先へ〉 義務をはたす第三の選択肢はあるか

第4章 原則と例外
CASE:13 「選挙ヘイト」とどう向き合うか
CASE:14 組織ジャーナリストに「自由」はあるか
CASE:15 事実の検証か、違法な取材か
CASE:16 その両論併記は大丈夫か
〈その先へ〉 専門職への長い道のり

第5章 立場と属性
CASE:17 その性犯罪は、いつ暴くべきか
CASE:18 内部告発者の悲劇とジャーナリストの称賛
CASE:19 宗主国の記者は植民地で取材できるか
CASE:20 犯人が正当な主張を繰り広げたら
〈その先へ〉 善いジャーナリズムへの理論と思想
あとがき――ジャーナリズムはだれのものか

索 引

■思考の道具箱■
傍観報道・特ダネ/メディアスクラム・合理的な愚か者/犯罪被害者支援・サツ回り・発生もの/黄金律/被疑者と容疑者・世間/知る権利・取材源の秘匿/ゲラ/小切手ジャーナリズム/地域紙/倫理規程・良心条項/DEI/コンプライアンス・マスコミ倫理/ポストコロニアリズム

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

リュシス

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実際の事例をもとに、思考実験→異論対論→考察という構成で読み進める本。しかも出典がしっかりしている。人命と報道、被害と危害、約束と義務など、現場で起こりうる20の難問を通して考える形式で、どの事例も立ち止まらされる。異論対論を読みながら一人で考え耽った。とくに最初の「ハゲワシと少女」は道徳教材でも有名な事例。そこから報道の是非を問う導入が印象的だった。著者のジャーナリズムへのリスペクトも強く感じる。2026/03/18

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