内容説明
百合オタク×フェミニスト×クィア当事者が
語りつくす、百合批評入門。
女性同士の親密な関係性を描く、百合というジャンル。
その起源から、国内外での多様な受容、そして近年の作品の潮流までを網羅。
当事者の視座を交え、「百合のいま」がわかる一冊。
<目次>
第一部 現在の百合と私たち
第二部 アニメと百合
論考I ──アメリカの百合文化 エリカ・フリードマン
第三部 BLと百合の違い
第四部 レズビアン救済願望と結婚
第五部 百合ジャンルの課題
論考II ──百合の歴史 品田玲花
<本書でとり上げるテーマの一例>
「レズビアン」が出てこなかった百合/現在の百合アニメの潮流/百合アニメとドラマの違い/BLと百合の対等性と権力差/女性が女性を眼差すこと/異性愛至上主義へのカウンターと百合の親和性/男性性とアイデンティティ/トランスジェンダー表象と百合/百合専門誌以外の「百合」/これからの百合ジャンル……etc
女性同士の友情や恋愛など、あらゆる親密さを包含するジャンルである百合。
百合の定義も、書き手や読み手も多様だ。
アニメや漫画、ドラマなど、「百合」と呼びうる作品は身近ないっぽう、百合はしばしば、現実を生きる当事者や、フェミニズム・クィアの議論から切り離されてきた。本書では国内外の百合の歴史とその変遷に触れつつ、当事者の視点から、あらゆる人に開かれた百合というジャンルを問い直す。
装画:森島明子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
もっち
1
いろいろ考えさせられた 「戦わないといけないものがたくさんある」「語るときに分断が起きがち」という話は頭が痛いけど、自分にも苦手や地雷はあるしなあ 私は「普通に恋の話」が好きです2026/03/10
マンボウ
1
クィアやトランスジェンダーに関心がある人向けの本であり、はじめて百合に興味を持った人にはオススメできません 以下のように首を傾げるような内容も多々あります 1.クィアに関する専門用語が多く、一部は注釈がないので、クィアについての基本的な知識がないと内容が十分に理解ができない章が多い 2.百合作家との対談等はないため、「〜らしい」など執筆者達の主観によるものが多く、主張を裏付けるものがない 3.執筆者による百合に対する関心の差が激しく、水上氏はBL、中村氏はアイドルについて百合よりも熱心に語っています2026/02/28
dendoh
0
男性の不在を重視する百合界隈の意識が、結果としてレズビアン以外の多様なセクシュアリティ(バイセクシャル等)を不可視化させているというという観点。歴史的な経緯を考えれば、警戒するのは仕方ないという面は勿論ある。 その一方、必ずしも同性愛に限定されず、広く「女性(あるいは女性的要素を持つ存在)同士の繋がり」を内包する柔軟なジャンルだからこそ、多様なセクシュアリティや非性愛・非恋愛的な関係性まで描けるという視点は割と大事だなと再認識させられた。2026/03/05
鱈等
0
クィア論について多少は知れたが、この本から得られる学知がなぜサブカル批評(すなわちテクスト外在的な理論からの単なる「適用」)の形式で語られなきゃいけないのかわからなかった。2026/03/14
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