内容説明
ハダニ類の生物学的側面に重点をおきつつ,モデル生物としての重要性,近年の害虫ハダニ類の防除手法や外来種問題,実験手法などについても最新の情報をまとめたコンパクトな専門書.〔内容〕ハダニとは/Q&A/分類と系統進化/形態/生活史/生理・生化学/行動・生態/遺伝/農業被害と防除/外来種問題/実験法/コラム
目次
第1章 Q&A
●コラム1 我が国のハダニ学のあけぼの
第2章 分類と系統進化
2.1 ハダニ上科の特徴
2.2 各属の紹介
2.3 系統進化
●コラム2 ナミハダニの黄緑型と赤色型は同種か別種か?
第3章 形態
3.1 概説
3.2 顎体部
3.3 胴部
3.4 脚
3.5 皮膚
3.6 感覚器
●コラム3 ナミハダニの眼をレーザー光で焼き潰す
3.7 神経系
3.8 呼吸器系
3.9 消化器系
3.10 生殖器系
3.11 出糸腺
第4章 生活史
4.1 生活ステージ
4.2 発育と増殖
4.3 性決定と性比
4.4 共生微生物
4.5 休眠
●コラム4 Razumovaの概年リズム
第5章 生理・生化学
5.1 食性と消化酵素
5.2 寄主植物の誘導抵抗性と制御機構
5.3 情報化学物質
5.4 ホルモン
5.5 糸
5.6 農薬作用機構
●コラム5 害虫の生活史から抵抗性管理戦略を考える
第6章 行動・生態
6.1 集団構造と分散
6.2 天敵と捕食回避
●コラム6 大害虫のハダニが恐れる芋虫―植食者が自然界の秩序を保つ?
6.3 繁殖行動
●コラム7 ハダニにおける危険な情事―病原菌に侵された雌が魅力的?
6.4 生活型と社会性
第7章 遺伝
7.1 染色体と単為生殖
7.2 ゲノム
7.3 順遺伝学と逆遺伝学
第8章 農業被害と防除
8.1 野菜・花卉類における被害と防除
8.2 果樹類における被害と防除
●コラム8 ハダニ防除に用いる天敵カブリダニ製剤の進歩と新技術開発
●コラム9 捕食者のカブリダニは病原菌の運び屋としても役に立つ?
8.3 薬剤抵抗性発達とその管理
●コラム10 ハダニ防除に欠かせないカブリダニ製剤
第9章 外来種問題
9.1 ハダニにおける外来種の事例
9.2 植物防疫法と侵入を警戒するハダニ類
第10章 実験法
10.1 採集法と飼育法
10.2 標本作成法
10.3 SEM標本作成法
10.4 画像処理による食害解析
10.5 画像処理による行動解析
10.6 薬剤感受性の検定方法
10.7 非破壊・古い標本DNA抽出方法,標本の保存
10.8 RNA抽出
10.9 ゲノムDNA抽出
10.10 タンパク質抽出
●コラム11 ダニの超拡大撮影方法の一例
付録 ハダニ分類表



