内容説明
「ちゃんと、さよならをしよう」
別れをちゃんとすることの大切さ―。
大切な人の分を生きることはできなくても、大切な人のために生きることはできる
。
『天国映画館』の著者が贈る、
不思議なあの世を走る天国行きのバスに乗った人、乗り合わせた人の最後の別れを描く、書き下ろし連作作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
180
亡くなった人が乗る天国行きのバス。その人を思い出した人間が意識・魂の状態になってバスに乗り込んでくる。親子·兄弟·夫婦·親友パターンの4連作。ちょっとベタな感じはしますけど、最後に聞けるこのバスの存在理由は深イイです。そして、天国は人使いが荒いんだぁと知りました。2026/09/20
ゆみねこ
59
うーん、こういう本は、心がキレイな若い世代には受けそうかも?残念ながら私には響かず…。2026/06/22
Karl Heintz Schneider
47
死んだ人だけが乗れるという天国行きのバス。行き先が分からず彷徨っている人のそばにスッと停まり、天国まで送ってくれる。でも単なる天国への送迎バスじゃない。天国までにいくつかの停留所に停まり生前に親しくしていた人が乗ってくる。死ぬ前にきちんとお別れを言うため、それがこのバスの本当の目的。でも中にはお別れしたくないと駄々をこねる人もいて・・・。なまじ「再会」してしまったばっかりに名残惜しくて別れられなくなってしまう。むしろ会わない方が良かったのではとも思う。2026/04/24
よっち
25
死後天国へ行く人が乗る天国行きのバスを舞台に、そこでの出会いと別れが描かれていく連作短編集。沖で溺れていた少女を助けようとして、見え覚えのないバスの停留所に立っていたシングルマザー。そこで止まったバスの車掌から天国行きのバスであることを告げられた彼女が、バスで元夫と再会するところから始まり、双子の弟を失った男性、妻を亡くした夫、親友を失った少女など、死者のことを思い出した人間と、互いの人生を振り返りながら死を受け入れてさよならするためのかけがえのないひとときが描かれ、そこから繋がる結末もまた印象でしたね。2026/03/20
RRR@読書中毒
21
「天国映画館」の著者が贈る、もう一つの天国関係の連作集。先に言っておきます。「天国映画館」は予め読んでいると、かなり楽しめます。天国行きのバスに乗っていると、思い入れのある知人関係がその人物に会って、お別れをすることができる。 何と言うか、本当の別離を体験するためには、こういった展開が必要だと思う。そうすることで、当初はつらかった現実も、やがては本当にさよならして、悼むことができるーー。この著者さんは、想像力が豊富なんだなぁ、と思うとともに、引き出しが多い作家さんだな、と思いました。2026/02/22
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