内容説明
日本独自編集版のアンソロジー
「ショーペンハウアーがけっして世捨人のような孤独な哲人ではなく同時代の社会の動きにも大きな関心を抱いていること……通俗的な事柄にも独自の見解を示していることに感心した。彼は真面目一方の学者ではなく、広く人生の諸相を観察し、かつそれを批判した人であった」(訳者あとがき)
主著『意志と表象としての世界』『倫理学の二つの根本問題』を中心とする著作から、ワーグナーに大きな影響を与えた有名な「音楽の形而上学」をはじめ、認識論・人生論・道徳論・芸術論等を抽出編集した、日本独自のアンソロジー。
苦悩としての生を説いた哲学者の、生の苦悩とそこからの救済をめぐる珠玉の警句がちりばめられた考察を精選。嫉妬、不安、野心、尽きせぬ欲望に満ちた世界を、われわれはいかにすれば逃れることができるのか。ショーペンハウアー入門にふさわしい一冊。梅田孝太解説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オズ
4
『利己と加虐の心理について』 明快で分かりやすい章。ある人間の生活が安定しても、暇つぶしに想像上の悪魔や神々と交信し、祈り、援助や救いを求める。「意思の客体化」を一言で言おうとすると難しいが、種々の章を読んでいく中で朧げにも見えて来るものがある。 「貴重な時間と労力を活用する代わりに、あたら祈りやいけにえに空費する」 観念的な話ばかりではなく宇宙の誕生や生命の進化、動物の意志の話(71Pあたり)も出てきて一行一行が興味深く、残らず紹介したくなる。2026/04/15
白い犬
1
これは難しい。特に後半、議論についていけなかった。 エッセンス的に、なんとなくの体感ではあるが、カフカ的なものを感じた。2025/12/11




