内容説明
九十歳の記念に祖母が計画した、一流のフレンチシェフと一流の食材が織りなす、豪華絢爛な晩餐会。子どもたち、孫たちはそれぞれの思いを胸にその日を迎える。徳子おばあちゃんは、なぜ出征が決まった青年と結婚したのか? 夫の戦死後、なぜ数年間も婚家にとどまったのか? そしてなぜ、九十歳の記念に晩餐会を開くことにしたのか? 孫の綾乃は祖母の生涯を辿り、秘められた苦難と情熱を知る――。よき時、それはかつての栄光ではなく、光あふれる未来のこと。一人の命が、今ここに在ることの奇跡が胸に響く感動長編!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゴルフ72
12
まさに宮本輝作品です。読み始めるとそこに連れて行ってくれる。自分がそこにいるような気がする。四号院造りをネット検索してしまった。徳子さんの壮絶な人生を、そうとは思わせなくしているのは彼女の人となりか?家族それぞれが素晴らしくお互いを尊敬しあい、おばあちゃんを心から愛しているのが伝わってくる。徳子さん誕生日おめでとう!そしていつまでもお元気で!・・・話の最後に兵馬さんが息子と会う場面は未来を予測している。良い本に巡り合えたことに感謝2026/02/02
hasami1025
7
晩餐会みたいなフォーマルな会食を家族でやる機会って、冠婚葬祭以外普通はない。でもそこを本気で、最高の晩餐会にしようと取り組む家族と徳子さんの教え子達。お金だけじゃない手間暇かけて、全力で楽しむ家族の様子が微笑ましかった。現代日本が舞台なのに知らない単語と世界がいっぱいの本。書道や美食、正装に興味津々!2026/02/11
Nobuko
7
ひさしぶりに宮本さんの小説 とても読みやすく面白かった 90歳の誕生日に豪華晩餐会を催す祖母の徳子さんがかっこいい いい家族です で綾乃が住む四合院作り気になります2026/01/23
Inzaghico (Etsuko Oshita)
6
作品に悪人が出てこなくなってずいぶん経つな、と気づく。なんとなく、どれも同工異曲でもの足りない。 今回は、贅を尽くしたフランス料理を目と脳内で堪能したのが収穫。フォーマルドレスを着てフランス料理フルコースを食す機会は一生ないだろう笑 ふたつの話をひとつにしたのはいいが、なんとなく接合がうまくいかなかった印象を受ける。別々の作品にしたほうがよかったのではないか。2026/02/11
yuuguren
5
90歳の徳子さんが主宰する晩餐会に子供夫婦と孫たちが参加する。その中でごく普通の登場人物が話す言葉にウイットを感じて味わえるという小説。印象に残ったのは晩餐会の冒頭での玉木シェフの挨拶に出てくる「少病少悩」という言葉。誰でも少しは病はある少しの悩みを持っている、たかが少病少悩に過ぎないのだそうだ。2026/02/13




