内容説明
銀座の高級クラブに潜入して記事をという文英社の依頼を実行中の可能キリコは、常連客に誘われて沖縄の恩納村のリゾートホテルへと向かう。到着後さあ、夕日を見ながらのディナーをという段階で、同行したクラブの同僚・朱美の他殺体が発見される。高所恐怖症だと話していた朱美は、14階のホテルのベランダで殺害されていた――。一方、牧薩次は長野県の別荘地でリゾート計画にまつわる殺人事件に巻き込まれる。バブル末期、日本全国でリゾート計画が雨後の竹の子のように乱立していた時代をトリッキーに描く、〈ポテトとスーパー〉幻の長編。/解説=新保博久
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
雪紫
48
辻さんのスーパー&ポテト復刊は終わった訳じゃなかった・・・(そうだよって言って!)?昔漠然と考えてたトリックあったけどとっくの昔にあったところかさらに予想の上を行く展開だった。バブルと言う泡沫の中にリゾートと言う夢と希望が存在した時代も合わせると犯人の動機と結末、リゾート計画の末がなんとも言えない・・・(犯人が明かすあれこれとあの部分がなんとも)って、主な登場人物に載ってない重要人物や被害者多くない!?やっぱり創元推理文庫はカーだけでなく(「赤後家」までありがとう)、辻さんの復刊にも積極的になるべき。2026/04/06
森オサム
27
ポテト&スーパーシリーズ幻の長編との事ですが、原題は「ユートピア計画殺人事件」、1991年出版された作品の初文庫化だそうです。「日経エコノミステリー」シリーズの1冊だったそうで、経済ネタ(リゾート)で書かれてます。いやぁ、バブル世代には懐かしい話でした。ただ作中で語られる国内リゾートや箱物行政に対する著者の考え方は、当時若かった自分ではあまり至らなかった所で、今読むとなるほどと共感ですね。ミステリとしては、語り手を変えた連作短編集の様でそうでもない様で?、とこのシリーズらしいメタな物。面白かったです。2026/08/05
ブランノワール
6
面白かったです2026/04/15
agtk
5
ポテトとスーパーのシリーズ。シリーズは完結したのでもう読めないかと思っていたら、もう一作あったんだな。内容はやっぱりおもしろかったし、最後「おーっ」て思ったし、満足。辻真先さんの未読の作品も、ぼちぼち読んでいこうと思う。2026/03/29
はんく
2
「ポテト&スーパー」シリーズ。仮題・中学殺人事件から戯作・誕生殺人事件に至る5冊を読んでいたから中抜けを埋めたいと思っていた矢先の再刊とあって飛び付いて読んだ。辻真先の作品の特徴は何と言ってもキャラ造形にあると思う。主人公の名探偵コンビや可能克郞に好感を持たない読者は少ないだろう。ミステリとしての構造的な仕掛けも楽しい。トリックを思い付いたから書いたというのではなく「こんな趣向で書いて」という注文に合わせてサラッと書けるフットワークの軽さはやっぱり脚本家出身のせいだろうか。35年前の作品だが古びてもいない2026/08/12




