内容説明
駿台・河合・代ゼミ。伊藤和夫、小田実、金ピカ先生……なぜ高校より面白かったのか?
大学受験に失敗したら予備校に行けばいい――昔は皆そう考えていたし、浪人生はドラマの主人公にさえなった……今は昔。なぜこうも変わったのか。本書は1970~90年代を「予備校文化」の黄金時代として描き、推薦・AO入試優勢の現代が見失った「学問への入口」として予備校を捉え直す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
28
1970~90年代「予備校文化」が黄金時代だった予備校の歴史を辿り、推薦・AO入試優勢の現代が見失った「学問への入口」として捉え直す1冊。試験制度改革や少子化の影響、現役志向に伴う浪人減少などに直面する中、明治時代に予備校がいかにして生まれたのか、1970〜90年代に大量の浪人生を相手に、駿台・河合・代ゼミなどの大手が急成長し、個性的な優秀な講師が自由に授業を展開した多様性ある予備校は、高校以上に刺激的な学びの場だったという指摘は興味深かったですが、これから予備校がどう変わっていくのか気になるところです。2026/03/14
鴨長石
8
著者が自負する通り、予備校の歴史について包括的に記述した現状唯一無二の本。全国展開する三大予備校(駿台・河合・代ゼミ)と今世紀急伸してきた東進・鉄緑会の他にも、全国津々浦々で地域に根差した予備校がこんなにもたくさんあったということを初めて知った。予備校は教育界隈で何かと目の敵にされてきたが、それ故に確固たるオルタナ的精神がある。名物講師とともに築き上げられてきた予備校文化は、日本の教育に間違いなく豊かさをもたらした。少子化で浪人生がますます減る中、事業形態が変わるとしても予備校精神は失われないでほしい。2026/02/18
ハード160
7
正直、歴史とかはくどく感じました。予備校全盛時代の講師に対する記述。みんなどんな風に思っていたかの章が一番読みたかったところです。自分は日本史、福井先生に心酔していたので、そこに触れられていたのがうれしい。立体パネル菅野氏、図解前田氏より代ゼミは八柏先生派だが触れられてなかったですね。伊藤和夫先生は授業よりビジュアル英文解釈が自分の英語を救ってくれました。もっと講師に視点を当てた本が読みたいなと思いました。2026/03/29
タカボー
7
特に昔の学校の話が興味深い。卒業して浪人してるのに学校が補習やってるなんて、そんな時代があったんだな。代ゼミは凋落するべくして凋落した感じ。施策が本質的じゃないもの。一方で現在と未来については内容が薄いように思う。盛衰史と呼べるほどでもないし、読み物としてもうーんって感じだった。2026/03/21
新平
6
共通一次が、三大予備校の全国展開のきっかけになったとは、なるほどである。昔は一浪と書いて「ひとなみ」と読んだものだったが。2026/02/25
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