内容説明
熊本の高等学校を卒業して、東京の大学に入学した小川三四郎は、見る物聞く物の総てが目新しい世界の中で、自由気儘な都会の女性里見美禰子に出会い、彼女に強く惹かれてゆく……。青春の一時期において誰もが経験する、学問、友情、恋愛への不安や戸惑いを、三四郎の恋愛から失恋に至る過程の中に描いて『それから』『門』に続く三部作の序曲をなす作品である。(解説・柄谷行人)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
オドリ
3
高校時代に夏目漱石氏の作品は読んだけれども、三四郎は未読でした。今回読んで見て、10代の頃に読みたかったと。60代にして読むと面はゆい所もあり、三四郎の初心な気持ちも解らなくもないとほくそ笑んで見たり。三四郎目線で書かれているので、その他登場人物の心情は想像するしかなく、最後までドキドキしながら読みました。美禰子は思い人がいながら、思いが通じづ(野々宮宗八はどうだったのか?)他の人に嫁いでいった。何度も出てきた迷える羊とは、登場人物すべてに当てはまるのではと感じた。未読の作品を読みたくなった。2026/04/24
浦井
3
大学時代に読んだときは三四郎ウジウジしやがってと思ったが、卒業してかなり経った今読むと、なるべくしてこうなったとわかる。これは青春小説で、だから、まだ何にもなっていない三四郎にはどうにもならない恋なのだ。2026/04/14
Ra
2
正直掴みどころがないと思いながら読んだが、斜め読みしたいくつかの解説によれば、なるほど掴みどころがない(急速な近代化の中で皆"迷える羊")わけである。しかし、"あなたは余っ程度胸のない方ですね"女こそがその愆を知るべきではないか。2026/03/29
ドアラ
2
東大入学のため九州から上京した三四郎が東京出会った魅力的な女性、美禰子に惹かれていく恋愛ストーリーをゆっくり読了。若さゆえ相手の本当の気持ちを理解できない、本心をうまく伝えられない三四郎の人間としての未熟さが歯痒い。一方、自らの気持ちを閉じ込めた結婚の選択をし「われは我が咎(とが)を知る。我が罪は常に我が前にあり」と三四郎に伝えるシーンが切ない。朝ドラ「ばけばけ」の小泉先生の名前も登場する、その直後の明治の風景、時代を感じさせつつ読者を楽しませる漱石先生の巧みさには脱帽します。2026/02/28
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