ヴァレンタイン博士の解剖日記: 遺体安置所から見つめた生と死

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ヴァレンタイン博士の解剖日記: 遺体安置所から見つめた生と死

  • ISBN:9784759825701

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内容説明

ユーモアとペーソス、ときどきショック。ちょっと死に似ている
ーージャッド・アダムス(『リテラリー・レヴュー』誌)

現代の死に対するタブーに立ち向かうことを、声高に、快活に、かつ大胆に提唱している
ーーウェンディ・ムーア(『ガーディアン』紙)

「日頃は目に触れることのない、死者の扱いについての興味深い事実を垣間見せてくれる。
自分自身や愛する人びとが息を引き取ったあとに何が起こるのかを教えてくれる、
信頼のおけるガイドブックだ
ーーキャサリン・ハーカップ(『アガサ・クリスティーと14の毒薬』著者)

亡くなったかたを尊い威厳のある状態に
できるかぎりしてさしあげることも、
わたしたちの仕事のひとつなんです。
(本文より)

解剖病理技術士としてキャリアを築き、多数の検死解剖に携わった
カーラ・ヴァレンタインの日常は、普通ではない出来事ばかり起きる。
ほろ苦い思い出となった映画撮影への協力、
腐敗遺体から浴びた言語に絶する臭いのガス、
子どもの遺体を前に止まらなくなる涙、ばらばらになった遺体の修復、
さらには遺族への遺体の引き渡し……
ユーモアとペーソスを交え、検死解剖のリアルをつまびらかにする。
生者は死者から何を学べるのか。
自身の経験と重ね合わせながら、遺体を前に生について考えた日々。
心を揺さぶる魅惑的なメモワール。

プロローグ ファースト・カット
第1章 情報――歪められたイメージ
第2章 準備――死との出会い
第3章 検査――外見で判断
第4章 腐敗遺体――《パルプ・フィクション》
第5章 性と死――ローズ・コテージ
第6章 胸部ブブロック――「我が家は心の寄る辺、ではない」
第7章 腹部ブロック――胎児標本
第8章 頭部ブロック――「頭が真っ白」
第9章 ばらばら遺体――砕け散った身体と心
第10章 修復――「王様の家来みんなで」
第11章 霊安室――《天使にラブ・ソングを》
エピローグ 天使の分け前

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

75
解剖病理学技師の仕事を描いた本。面白いといえば面白いが、アメリカの本と翻訳のこともあって読みにくかった。例え話やジョーク、海外ドラマのことなどが内容に多く出てくるので私には合わないと感じた。訳本には読みやすい、読みにくいがあることが多い。タイトルに期待していたので少しがっかり。図書館本2026/05/18

やいっち

50
「遺体安置所から見つめた生と死」なる内容。医学や生理学に中学の頃から関心を抱いて来た。三木成夫の手になる『胎児の世界』などの著書に親しんできた。  本書は自伝ではないが、「自身の経験と重ね合わせながら,遺体を前に生について考えた日々.心を揺さぶる魅惑的なメモワール」といった内容で、解剖医の人間味が色濃く描かれている。男に騙され妊娠し…の苛烈な体験も赤裸に。同時に解剖の現場のリアルがこれでもかと語られていて、結構衝撃的だ。<患者>への愛に満ちているからこそのエンバーミング(遺体衛生保全)なのだと納得。2026/05/05

ゆのん

45
以前からマーダー・ケースや、犯罪心理捜査、化学捜査などに興味があり、日本でいうところの司法解剖も興味の対象なので、本作の内容は私の好奇心を存分に満たしてくれるものだった。イギリスでは解剖の基準が違う為、解剖件数は日本の比ではないようだ。内容的に『うわっ!』と言いたくなる描写や、特に匂いや液体、虫の部分では顔を顰めずにはいられないが、作者のユーモア溢れる文章や脚注に助けられ読了できた。ドラマや映画、小説などの影響から誤解される職業である事や、人間の尊厳との向き合い方など学ぶ事の多い読書時間となった。2026/02/15

アカツキ

12
解剖病理学技士だった著者がユーモアを交えて死体安置所での仕事や死体のあれこれについて解説したノンフィクション。几帳面で楽しい女性と仕事内容のギャップがすごい。ただ、ユーモアが合わないのと何か読みづらいのとで興味が削がれて流し読みになってしまった。2026/06/11

シビップ

7
私には非日常的な解剖室での一端を知る事ができ、なかなかに興味深い一冊だった。 ミステリに度々出てくるかなり時間が経った遺体、その判定の基準はそうなってるのねと想像しながら読むと楽しい。 しかし外科医や解剖医など、人間の身体を切開し治療する、ないしは調査するのは、私にはとてもではないが無理な仕事だなと読んでいてそう思う。2026/03/09

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