風穴をあける学校  不登校生が通う特例校 草潤中が切り拓く子どもたちの未来

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風穴をあける学校  不登校生が通う特例校 草潤中が切り拓く子どもたちの未来

  • 著者名:佐藤明彦【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 時事通信社(2026/02発売)
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  • ISBN:9784788720183

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内容説明

視察が絶えない不登校生のための学校が岐阜にある

授業も行事も主体は生徒
不登校生を「ありのまま」に受け入れる
岐阜市教育委員会がつくった「学校らしくない学校」



子どもが多様であるという前提に立ち、そこに対応していくのであれば、現状の学校教育システム自体を変えていく必要があります。その意味で?草潤は不登校の子のための学校ではなく、これからの学校の一つの形だと捉えています。
ー水川和彦(岐阜市教育長)

学校の名前は、岐阜市立草潤中学校。2021年4月に開校したばかりの学校だが、その革新的な学校の在り方が一躍注目を集め、今も県の内外から多くの関係者が視察に訪れている。新聞やテレビなどで紹介される機会も多く、今、日本で最もホットな学校の一つといっても過言ではない。
(本書「プロローグ」より)


[目次]
プロローグ ―岐阜に誕生した「学校らしくない学校」―

 
第1章 「学校らしくない学校」 草潤中の日常

「遅刻」という言葉はない
服装・頭髪に規定はない
1日の始まりは「ウォームアップ」
担任は生徒が指名、年度途中の交代も可能
授業はどこで受けても構わない
年間の総授業時数は一般校の4分の3
昼休みは校長室で過ごす生徒も  
芸術系教科を合わせた「セルフデザイン
」  
思い思いのことに取り組む放課後の「マイタイム」
  
学年混成で行われる総合的な学習の時間
生徒も登壇する学校説明会  
小さな「自己選択」を積み重ねる
 
決して楽ではない草潤中での勤務
学校を支えているのは教職員間の対話
増えてきている全日制の高校への進学

第2章 「誰一人取り残さない」決意とともに 草潤中誕生の軌跡
なぜ岐阜の地に「学校らしくない学校」が誕生したのか  
全国的に見ても多かった岐阜市の不登校  
2019年に起きた生徒の自死事件  
理想は『バーバパパのがっこう』  
「理想の学校づくり」を考えるワークショップ  
「学びの選択肢」のある学校  
「ありのままの君を受け入れる新たな形」
  
開校当初の葛藤と苦悩  
状況打破の礎となった教職員間の「対話」

第3章 既存の校舎を「生徒目線」でつくり変える 草潤中の空間設計
他校の校務員が手弁当で校舎を改築  
寒色中心の校舎に彩りを加える  
オンライン学習に取り組める「Eラーニングルーム」
  
遊び場&居場所としての「アクティブルーム」「アゴラ」
  
人気コミックも備えた「図書室(1616)」 
 
生徒たちの表現活動を後押しする「Musicルーム」と「セルフデザインルーム」
約1000万円をかけて改装したトイレ 
生徒たちの居場所は「イマここボード」で把握

第4章 イベントも自分たちでつくる 草潤中の学校行事
学校行事もゼロベースから生徒たちが企画  
ユニークな種目満載の「スポーツフェスティバル」
  
修学旅行も生徒の声を踏まえて実施  
大阪・奈良での忘れ得ぬ2日間
行事や学習活動でスマホを活用 
 
生徒・教員・保護者で対話する「ラウンドテーブル」
  
楽しい催しが満載の「クリスマス会」  
徹明地域の人たちとの共催イベント「餅つき大会」 

第5章 学びに「風穴」をあける 草潤中の生徒たち
100人いれば100通りの理由がある 
 
周囲の期待に応え続けてきた「まじめな頑張り屋」3年生・Mさん 
 
「個」を「ぞんざい」に扱う学校への問題意識 3年生・Aさん 
 
自分の好きなことにとことん「没頭」したい 1年生・Kさん  
「特異な才能」で周囲を驚かせ続ける 3年生・Nさん

第6章 学校・教職員の役割を「再定義」する 草潤中の教職員たち
草潤中の教職員の構成  
既存の学校教育の「違和感」と向き合いながら 平岡慶将先生(国語科/10年目)
 
授業や実践の「意味」を問い続ける 竹村雅仁先生(生徒指導主事/数学科/19年目)
  
職員室に「対話と同僚性」を創る 中今純一先生(教務主任/社会科/22年目) 

第7章 「誰一人取り残さない」覚悟と決意 岐阜市の不登校対策
不登校の子を多層的に支援  
「草潤サポート」と「校内フリースペース」
  
オンラインフリースペース「みちる~む」  
小学生の不登校を予防するアプリ「ここタン」  
「いじめ対策監」と「ほほえみ相談員」の配置  
0~20歳をワンストップで支える「エールぎふ」  
不登校の増加に歯止めがかかった  

エピローグ ―2025年3月、旅立ちの日に寄せて― 

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きゅー

5
2021年4月、岐阜市に草潤中学校が開校した。公立による「学びの多様化学校」(旧:不登校特例校)として話題にのぼった。本書はこの学校を取材したルポとなる。草潤の特徴を一言でいえば、生徒が自ら学びを選択するということに尽きる。生徒が時間割を決め、どこで受けるか決める。他学年の授業を受けることも可能。こうした自由を支えるシステムと教員、地域住民の関わりが素晴らしい。そして、この学校が「子どもにとっての再チャレンジの場」なのではなく、「学校にとっての再チャレンジの場」だ、という京都大学の塩瀬氏の言葉も忘れ難い。2025/09/30

林檎の葉

1
私たち大人が、子どもたちに教育を受けさせる義務を守る手段にまだまだ固執しているんじゃないだろうかと思った。だから、学校に通わないことを不正解とする「不登校」という言葉が生まれたのではないかと。人が自分の力で生き方を選べるようになることが教育のゴールで、そのために教育があって、その手段として学校という場がある。▼草潤中のように、毎日登校する以外にも学びの場を提供する手段がもっと増えたらいい。▼もし自分が中学生のころに「みちる〜む」のような場があれば、おっかなびっくり参加したかもしれない。2025/08/28

てらぐっちー

0
★★★★☆ 子どもにとって何が1番か、未来を生きる子どもにどんな力が必要かをよく考えて作られた学校。固定概念を変えることが必要だとは思うけど、限られた時間、予算、人員で難しい部分もある。試行錯誤するためには、ゆとりが必要だと強く思う。2025/11/12

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