集英社新書<br> 21世紀を動かす思想 加速主義・プルラリティ・SFプロトタイピング

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集英社新書
21世紀を動かす思想 加速主義・プルラリティ・SFプロトタイピング

  • 著者名:樋口恭介【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 集英社(2026/02発売)
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  • ISBN:9784087214000

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内容説明

巨大テック企業が国家を超える権威を持ち、生成AIの爆発的な発展による混乱が日々起こり、アメリカでは破滅的な思想が影響力を持ちはじめた2020年代。技術発展は本当に世界を良くしているのか? 私たちはどのように未来を構想すべきなのか? 本書では現代の技術をとりまく思想――加速主義、プルラリティ、SFプロトタイピング――を通覧。これらの思想を統合し、効果的・倫理的に考えるための思考「未来学」の在り方を構想する。SF作家でありコンサルタントでもある著者による、未来を創造するための羅針盤。

目次

序章 歴史の転換点と未来学
第1部 加速主義の系譜――世界を変革する思想の奔流
第1章 加速主義とは何か?――原点と多様な顔
第2章 効果的加速主義(e
acc)の隆盛――シリコンバレーの精神とAGIへの渇望
第3章 防御的加速主義(d
acc)とオルタナティブな道――バランスと人間性の探求
第2部 プルラリティ――多様性と協働によるデジタル社会の未来
第4章 プルラリティとは何か?――シンギュラリティへのもう一つの道
第5章 プルラリティの実践――テクノロジーによる協働の促進
第6章 プルラリティ社会のビジョンと可能性
第3部 未来を探索する知恵――未来学とデザインの手法
第7章 未来学とは何か――歴史・思想・方法論
第8章 シナリオプランニング――不確実な未来を描き、備える
第9章 「ありうるかもしれない未来」で問いを立てる――スペキュラティブデザインとSFプロトタイピング
第10章 未来探索の実践――社会課題解決とイノベーションへの応用
第4部 未来はどうしたら選べるのか
第11章 加速主義・プルラリティ・未来探索の交差点
第12章 未来リテラシーを磨く
終章 共創の地平へ――新たな人間性と希望の未来学
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

32
技術発展は本当に世界を良くしているのか?どのように未来を構想すべきなのか?加速主義、プルラリティ、SFプロトタイピングといった思想から未来を構想する1冊。巨大テック企業が権威を持ち、生成AIの爆発的発展による混乱、アメリカの破滅的な思想が影響力を持った2020年代。加速主義の系譜と効果的加速主義や防御的加速主義の対立を整理して、多様な価値観・利害からの対立を乗り越えて建設的に協力する社会像、SFプロトタイピングの手法を紹介していて、複数の可能性の中から積極的に選び取る手段となっているのが興味深かったです。2026/03/15

Tenouji

22
加速主義が、単独で突出した思想だと捉えていましたが、グラデーションがあるのか…いま、世界では、思想の振れ幅が大きく、ダイナミックレンジが広がってるんでしょうね。そういう意味では、日本は、ガラパゴス的ですよね。それは、それで、進化バリエーションとしては、面白いのではないかと、感じ始めていますw。2026/04/08

エジー@中小企業診断士

20
生成AIと巨大テック企業が変化を加速させ、アテンションエコノミーが思考と社会を分断する時代。プラグマティズムや熟議民主主義の思想も踏まえ、著者は加速主義のダイナミズム、とりわけ防御的加速主義の視点、プルラリティの包摂的な協働、SFプロトタイピングなど未来探索の方法を結びつける。相反する価値を中庸に収めるのではなく、創造的に統合するためだ。本書は未来への処方箋ではない。対話を回復し、複数のありうる未来を想像・吟味し、望ましい未来を共につくる「未来リテラシー」を、新しい教養として身につけるための手引きである。2026/10/02

ウォーカー

15
新反動主義(右派加速主義)に興味を持ったのをきっかけに読んだ。本書を通じ、未来を巡る他の思想(効果的/防御的加速主義、長期主義、プルラリティ)やその動き、 AIやテクノロジーの急速な発展の中で未来をどう構想しどう実現するのかの着眼点や手法を扱う「未来学」の概要を知り視野が広がったと実感する。提示される多くの課題の中で「AIアラインメントの前提として人間の価値観とは何かが問われる」との指摘が印象に残った。テクノロジーの動きと「望ましい未来」の両方に関心を持ち、自分なりの未来リテラシーを持ち続けたいと思った。2026/06/10

大先生

15
著者はSF作家・コンサルタント・大学教員。前半は汎用人工知能(AGI)をめぐる議論の状況を整理し、後半は未来学を紹介しつつ皆で未来を考えてみようという本です。未来は予測するものでなく我々が創造するもの。あるべき未来の姿が決まれば、バックキャスティング思考でやるべきことが決まってくるわけです。ただ、あるべき姿は人それぞれ異なるので、プルラリティのような考え方をベースにそれぞれの意見を統合していく必要があるわけです。宇宙レベル、地球レベル、国レベル、企業レベル、個人レベルの未来を考えるといいかもしれませんね。2026/03/14

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