大学教授のように小説を読む方法[増補新版]

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大学教授のように小説を読む方法[増補新版]

  • 著者名:トーマス・C・フォスター【著】/矢倉尚子【訳】
  • 価格 ¥3,465(本体¥3,150)
  • 白水社(2026/02発売)
  • 3連休は読書を!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~2/23)
  • ポイント 930pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784560097304

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内容説明

小説好き必読の一冊がパワーアップして再登場!
筋を楽しむだけでなく、深く読み解くために
シェイクスピアや聖書の引用、天気や病気の象徴的使い方、性的暗喩、隠された政治的意図…。小説の筋を楽しむだけでなく、一歩踏み込んで読み解くための27のヒント。

ひと味違った文学の楽しみ方
小説好き・文学部の学生必読の1冊がパワーアップして再登場!
英米文学を読むのに、ギリシア・ローマ神話、聖書、シェイクスピアの知識は欠かせないといわれる。ではてっとりばやく知識を仕入れればすむかというと、話はそう単純ではない。読者がなにげなく読み流している文章の中にも、それらの要素は象徴やアイロニーとなって潜んでいたりし、見抜くにはコツが必要だ。本書は長年にわたって文学を教えてきた教授が、学生や一般読者のために、そうしたコツを惜しげもなく伝授すべく書いた解説書である。はじめにあげた3項目はもちろん、天気や病気の象徴性、性描写の意味、隠された作者の政治的意図など、象徴やパターンの読み込み方が、豊富な実例に作品のあらすじをまじえ、27章にわたって説明されている。
まるで授業を聞いているような生き生きとした語り口と、時には有名な映画の一場面も例に挙げる親しみやすさから、本書の旧版はアメリカでロングセラーになった。『老人と海』をはじめとするヘミングウェイの作品や、『デイジー・ミラー』、エドガー・アラン・ポーの作品など、おなじみの小説の違った顔が見えてくる1冊。

[目次]
まえがき
 
プロローグ いったいどうやったんだ?
 
1 旅はみな探求の冒険である(そうでないときを除いて)
 
2 あなたと食事ができて嬉しいです──聖餐式の行為
 
3 あなたを食事にできて嬉しいです──吸血行為
 
4 たしかどこかでお会いしたような
 
5 疑わしきはシェイクスピアと思え……
 
6 ……さもなければ聖書だ
 
7 ヘンゼルディーとグレーテルダム
 
8 ギリシア語みたいにちんぷんかんぷん
 
9 ただの雨や雪じゃない
 
10 ヒーローのとなりに立つな
 
幕間 本気でそんなことを?
11 お前も痛いだろうが、パパのほうがもっと痛いんだよ──暴力について
 
12 それって象徴ですか?
 
13 それは政治が決めること──文学の中の政治
 
14 そう、彼女もキリストのイメージなんだ
 
15 空想は空を飛ぶ
 
16 すべてセックス
 
17 セックスシーンだけは例外
 
18 浮かび上がったら洗礼
 
19 地理は重要だ……
 
20 ……季節も
 
幕間 ストーリーはひとつ
 
21 偉大さのしるし
 
22 目が見えないのにはわけがある
 
23 ただの心臓病じゃない……そして病気にはたぶんウラがある
 
24 目で読むな
25 それがぼくの象徴だ、しかも泣きたければ泣くさ
 
26 まじで? アイロニーについて
 
27 テストケース
 
終幕 仕切っているのは誰?
 
結びの句
付録 おすすめ本リスト
 
謝辞
 
訳者あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

24
いやあ、こんなすごいこと、こんなに分かりやすく教えてもらっていいの?と知的好奇心をくすぐられっぱなしの一冊でした。これまでほうほうと納得し足りあるいは首を傾げたりしながら読んでいた批評家たちの言葉の意味はこれか!という感動があります。様々な物語の原型や象徴、テーマについて理論的に語りつつもそこには血肉の温かさとユーモアがある。著者は本当に素晴らしい大学教授なんだろうなと思いました。最後にはあのキャサリン・マンスフィールド「ガーデン・パーティ」が収録され、批評の演習もできるお楽しみ付き。良かったです。2020/03/19

ラウリスタ~

19
英語圏小説のみという狭さはあるものの、小説を読む楽しさを教えてくれる本。対象は学部生(高校生も)で、国語(英語)の授業で使う。フランス系の文学理論に一切触れず、小説のプロットではなくストーリーを、「深読み(象徴に注意!)」していくスタイル。謎解きへの傾倒が強く、言語学に根ざした「科学性」を志向する仏系とは対照的だろう。老人と海、時計仕掛けのオレンジ、の主人公を「イエスの象徴」として読み直す、解釈の切れ味は圧巻。聖書、古代ギリシャ、シェイクスピアへの目配せを、どうやって感じ取るか、学ぶよりも慣れろ式の授業。2019/12/10

ひと

18
小説をもっと深く味わえるようになりたくて。なるほど、英米文学はこのように分析するのですね。ギリシャ・ローマ神話や聖書、シェイクスピアなど元型の物語を踏まえた作品が多く、関連性を見つけることの楽しさ。個人的には馴染みが薄い領域ですが、なるほどと思わせられ、これら古典も読みたくなりました。最後の著者のメッセージ「教育とはふつう制度のことであり、証明書に判を押してもらうことだ。それに比して学びとは、自分が自分のためにすることなのである」が刺さりました。学び続ける自分でありたいです。日本文学も気になります。2025/02/09

masabi

16
【概要】小説からストーリー以上のものを汲み取る方法について解説する。【感想】英米文学においてギリシア・ローマ神話、聖書、シェイクスピアを抜きに語ることができない。それらの豊穣な象徴やイメージが作品に現れるからだ。本書では作品に反復するイメージを取り出し、それが意味するものを解説する。2020/04/09

Minamihama

11
素晴らしい本だ! 最後の方にある演習問題の「garden party」は一度英語で読んだことのある小説だったので、一々腹に落ちた。最後のおすすめ本リストもコピーして時間の許す限り読みたいと思う。2020/01/29

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