内容説明
わからない魅力に引き込まれる
今年はドイツ語作家フランツ・カフカ100年にあたります。生前はほとんど知られていない作家ですが、一世紀後の現在では著名な小説家のひとりとして、その作品は多くの言語に翻訳され、読まれています。
そんなカフカ作品に魅了された著者たちが、その面白さを本書で縦横無尽に語りかけます。
朝目覚めると虫に変わっていた主人公は有名ですが、糸巻状の「何か」という不思議な存在が出てきたり、そうかと思えばまったく姿を現さなかったり、よくわからない登場人物たちにわたしたちは翻弄されます。
繰り返される断食のシーンからはヴェジタリアンで風変わりな健康体操を人に勧める作家の別の素顔が垣間見られます。
そのほか、出だしや結びの一文に驚愕したり、絶句したりすることしきり。カフカの作品はうかうかできません。いつまで経っても辿り着かないぐるぐるまわる物語にめまいすら覚えます。
カフカフカフカ
この終わりのない魅力をあれでもか、これでもか、この一冊に収めました。全54の選りすぐりの場面を通して、カフカの世界を全身で体感できます。巻末には40年間の作家の年譜と、読書案内を完備。
[目次]
はじめに
i こんなはじまり、あんなはじまり 冒頭の一文に引き込まれる
ii こんなキャラ、あんなキャラ 作品の登場人物たちに翻弄される
iii こんな世界、あんな世界 物語の設定に目がまわる
iv こんなカフカ、あんなカフカ 作家の素顔に驚愕する
v こんな終わり、あんな終わり 結びの一文に絶句する
年譜/読書案内/あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
18
本書を読むとカフカ作品がものすごく面白そうに思えて読みたくなってくる。しかし、カフカって絶対に万人受けしないと思うので、みんながみんなカフカを面白いと思うわけではなかろうが、カフカ好きの素質を秘めた潜在的な読者に意識を向けさせるきっかけとして非常に意義のある本だと思う。2024/07/03
kaze
5
カフカの研究者でもやっぱりカフカは分からんのか。安心した。読んだことのない短編が色々紹介されていた。カフカはもうええわと思ってたけど、ちょっと読みたくなった。2025/12/10
イコ
5
カフカ研究会の人達が共同で書いてまとめた本、簡潔に鋭くまとめているが直近で色々と読んだ身としてはもっと文量多く読んでいたかった。20年くらい遅いが、やはり文系の大学に行けば良かったかもしれない、と思うくらいには面白い。巻末にカフカの翻訳されている本が羅列されているので、古本を探す時に便利ですね。2024/07/26
よだみな
4
カフカの小説を読んでわからなかったら、この本を読むとわかりやすく解説してくれる。年表も新たな発見がいろいろあった2024/05/29
takao
3
ふむ2024/07/05




