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内容説明
「男の針子やなんて、はじめてやわ。あんた、子どもみたいやけど、いくつなん?」
仕事のたびに、平史郎は歳をきかれた。
明智光秀の家臣だった父は討ち死に、幼い妹は亡くなり、戦場で首洗いをする母とも別れ七歳にして独り立ちの道をえらんだ平史郎。雑賀の鉄砲衆タツ、絵描きの周二、朝鮮からつれてこられた少女おたあ。「縫い物師」平史郎をとりまく色鮮やかな人物たち。激動の時代を生き抜いた人々の人生模様を描く!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
信兵衛
27
人と人との出会い。自立、成長、人生の歩み。そして日本と朝鮮との関係、日本におけるキリスト教布教、秀吉と家康による禁教令、と歴史問題が組み合わされて、児童向け作品としては学ぶところの多い作品に仕上げられています。2018/02/01
izw
12
図書館の児童書新着コーナーで見つけた作品だが、児童書らしくなく一般書とした方がよいような内容だ。本能寺の変から徳川幕府によるキリスト教禁止までの時代。明智光秀に仕えていた父親は光秀と命運を共にし、平四郎は母と妹と3人で逃亡する。明智家の衣装係だった父の影響か、平四郎は武芸よりも針が得意で、縫い物師となる。雑賀の鉄砲衆タツや絵描きの周二に助けられ、キリシタン・朝鮮との関係で小西行長と深い関わりを持ち、朝鮮の貴族の娘おたあと出会う。父の言葉として母から言われた「慈しめよ」を生涯反芻しながら次第に分かっていく。2018/06/09
豆電球
11
興味深いテーマや魅力的な人々が集まっていてとても面白い。のだけれど、何かブチブチっと千切れる感じというか、主人公がお針子で着物を仕立てる設定なのに物語が一枚の布としてきちんと紡ぎきれなかったような感じなのです。物語に入り込んでも突き放されてしまうような感覚に襲われ、不完全燃焼。軸も定まらず、慈しみを描きたかったのか無縁を描きたかったのか謎のまま。所々史実を織り交ぜている感じも好感が持てて本当に面白かったのだけど、如何せん意図が伝わらなかった。大風呂敷を広げず対馬あたりでじっくり展開した方がよかったのかも。2022/02/10
サイコロ
10
戦国時代、幼くして家が没落し、男としては珍しい針師として生きていくことになった平史郎の物語。縁の不思議さが描かれているけど、できすぎてるようにも思った 2020/04/18
蓮
7
児童書でしたが、大人でも十分読み応えがありました。小説の中とは言え、平史郎が母との別れを決意するには幼すぎる年齢に驚きました。戦争と平和、職業と性別、信仰と今にも通じる様々なものが盛り込まれていました。2020/02/01




