内容説明
私たちは何を言語化することができ、あるいは言語化することができないのか――。20世紀哲学の金字塔『論理哲学論考』をウィトゲンシュタイン研究の第一人者が解説。よくある誤解を丁寧に解きほぐしながら、『論理哲学論考』に挑戦するための準備運動をこの一冊で。入門書の入門を意識した平易さが嬉しい決定版。
【目次】
はじめに 何のために書かれた本なの?
第1章 哲学を終わらせる企み
第2章 世界とは何か? 言語とは何か?
第3章 語りえないことが浮かび上がる
終 章 読んだ後は投げ捨てるべき本か
『論理哲学論考』の翻訳について/次に読みたい本/
現代の論理学を知るための入門書
ウィトゲンシュタイン略年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ディス
2
◎。質の良し悪しや書かれていないことまで含めた判断はできないけど、自分にとって読みやすさ、理解しやすさの高かった本。同著者が出してる『はじめてのウィトゲンシュタイン』をコンパクトにした内容なのかな?と思ったけど、少なくとも論理哲学論考の部分に関してはこっちでしか語られていない部分(論理空間)や、こっちのほうが分かりやすい部分(世界がある、はなぜ語り得ないか)があって、あわせて読む価値があるなと思った。ただし永遠の相や後期「哲学探究」の議論はさすがに無し。とはいえ、これ以上の最初の1冊はなさそうな本。2026/03/15
おっきぃ
2
たった100ページ足らずの本で「論理哲学論考」のエッセンスがわかりやすく説明されている。とりあえずこの本を読んでおけば間違った理解をすることもないし、本格的に理解するための最初の一歩にもなる。素晴らしい。2026/02/16
段
2
小学生の頃から疑問だった「どうやって世界が出現したかではなく、なぜ世界が存在するか」という問いが単純明快に書かれていて、感動した。そもそも疑問の立て方、なぜその疑問を立てられないのかがわからなかったのだ。そこをこの本では手取り足取り教えてくれる。ウィトゲンシュタインはそもそもその疑問を抱くこと自体が間違いだと言っているのだけど。それとともに、こんなにも早く結論付けて納得することは健全なのか?と疑問にも思った 原著を読まないとウィトゲンシュタインの論考を享受できたとは言えないかも。2026/02/13
あに太
1
簡潔に論考のポイントがまとめられていた。私の存在と世界の存在がなぜ語り得ないのかが簡潔に述べられていた。語り得ぬものについては沈黙せねばならぬと言われているので、語るのではなく沈黙という行為で示すのが重要だと思っていた。でも、ウィトゲンシュタイン自体は沈黙しないで色々語ってしまう人間の性にも愛着があったようだ。2026/02/22
しょっさん
0
思考について調べているとよく引用されているので、気になってまずこれを読んでみた。そこかしこの引用と内容が違いすぎていて、解釈の違いで勝手に使われるのって難しい問題だな、とか別のことを考えざるを得なくなった。2026/03/21




