内容説明
私たちは何を言語化することができ、あるいは言語化することができないのか――。20世紀哲学の金字塔『論理哲学論考』をウィトゲンシュタイン研究の第一人者が解説。よくある誤解を丁寧に解きほぐしながら、『論理哲学論考』に挑戦するための準備運動をこの一冊で。入門書の入門を意識した平易さが嬉しい決定版。
【目次】
はじめに 何のために書かれた本なの?
第1章 哲学を終わらせる企み
第2章 世界とは何か? 言語とは何か?
第3章 語りえないことが浮かび上がる
終 章 読んだ後は投げ捨てるべき本か
『論理哲学論考』の翻訳について/次に読みたい本/
現代の論理学を知るための入門書
ウィトゲンシュタイン略年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
keitakenny
4
NHK100分de名著を模倣しての初心者初学者向け 本家に勝るとも劣らない構成内容 とは思うものの、言語化されたウィトゲンシュタインを理解できなかった それでも、流行りの言語化崇拝の稚拙さは理解できた 「語りえないことについては、沈黙しなければならない」の真意を知るために、読む前よりは一歩近づいた気がする 2026/04/15
Go Extreme
3
『論理哲学論考』(前期ウィトゲンシュタイン):言語+世界の境界探究。思考限界=言語限界+目標=誤解なき正確な言語。 ①構造:世界=事実の総体。事実=事態の存立。写像理論:言語(命題)→現実(事実)=論理的絵。 ②語る⇔示す:語りうるもの=自然科学(意味有)。語りえぬもの(論理+倫理+美+人生の意味)→示されるもの=神秘(存在)。 ③目的:論考命題=無意味→理解後=はしご投捨て(正しい見方への手段)。 結論:語りえぬこと→沈黙。2026/04/09
TN
2
ものすごく難解な内容だと思うのだが、それを感じさせない筆者の書き方には驚きを覚えた。特に例えを用いたイメージがとてつもなくわかりやすかった。自分も「語りえないことには~」でウィトゲンシュタインを知った口であるが、その先を知れてよかったと思う。これ以上の内容に踏み込めるか自信はないが。 デカルトが言った「我思う~」につながって「だが、我については語ることはできず」と自分の中では思わずにはいられなかった。2026/04/14
ディス
2
◎。質の良し悪しや書かれていないことまで含めた判断はできないけど、自分にとって読みやすさ、理解しやすさの高かった本。同著者が出してる『はじめてのウィトゲンシュタイン』をコンパクトにした内容なのかな?と思ったけど、少なくとも論理哲学論考の部分に関してはこっちでしか語られていない部分(論理空間)や、こっちのほうが分かりやすい部分(世界がある、はなぜ語り得ないか)があって、あわせて読む価値があるなと思った。ただし永遠の相や後期「哲学探究」の議論はさすがに無し。とはいえ、これ以上の最初の1冊はなさそうな本。2026/03/15
おっきぃ
2
たった100ページ足らずの本で「論理哲学論考」のエッセンスがわかりやすく説明されている。とりあえずこの本を読んでおけば間違った理解をすることもないし、本格的に理解するための最初の一歩にもなる。素晴らしい。2026/02/16




