ダーウィンの罠 私たちはなぜ重要な選択を間違い続けるのか?

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ダーウィンの罠 私たちはなぜ重要な選択を間違い続けるのか?

  • ISBN:9784296002146

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内容説明

新時代の知性 人類のミステリーに迫る衝撃作

斎藤幸平氏推薦!
「短期的な成功を競うほど、社会は破滅へと近づく――それが「ダーウィンの罠」だ。本書は、進化の力と資本主義が結託する危うさを暴き、私たちに協調にもとづく新たな社会像を迫っている。絶滅の回避はまだ可能だ」

私たちはなぜ、短期的な成果にすがり、長期的な展望を見失ってしまうのか。
企業の不正から、核兵器やAIの進化まで。経済学の理論などを用いて、スウェーデンの気鋭の知性が、よりよい選択をするための方法を探る。

1902年、フランス領時代のベトナムのハノイでネズミが大繁殖した。
役所では「ネズミの尾を切って持ってきた者に報酬を与える」という触れ込みを出した。
役所には大量の尾が持ち込まれるが、市内のネズミは増えるばかり。
…実は人びとは報酬目当てに尾だけを切り、ネズミは放していたのだ。

さまざまな場面で「短期的な成果を出すために、長期的な目標、展望を見失う」という過ちが起きてしまうことがある。
著者はこれを「ダーウィンの悪魔」と呼ぶ。ダーウィンの唱えた進化の「選択圧」(その環境によって、生物の進化が一定の方向に導かれてしまうこと、圧力になってしまうこと)になぞらえて、良くない結果つながっていく現象になぞらえた言葉だ。

会社組織で数字を達成するために、マネージャーが不正をしたり従業員に厳しくすることで、結果的に利益より大切な社会的信用を失ってしまう。
AIによる知の軍拡競争、SNS、国家同士の対立など…困難な選択に、私たちはどう立ち向かうべきか。

目次

【目次(一部抜粋)】
プロローグ ハノイのネズミ一掃計画はなぜ失敗したか
第1部 進化の誤作動
第1章 ダーウィンの悪魔/悪事が利益になる構造
第2章 ダーウィンの悪魔の事例/悪い同僚ほど出世するのはなぜか
ウォール街の詐欺
あなたがマッチングアプリでデートできないのはなぜか
なぜアマゾンは劣化したか
政治家は国民に奉仕できないもの
試験は必ずしも勉強の習熟度を知る良い手段にならない
良きマネージャーになるには
第3章 天使と悪魔、そして生命の壮大な闘いの歴史
第4章 生命を脅かす悪魔

第2部 滅亡の瀬戸際
第5章 枯渇する世界:資源をめぐる軍拡競争
第6章 絶滅兵器:力の軍拡競争
第7章 AIは神になるか:知性の軍拡競争

第3部 滅亡をいかに回避するか
第8章 最後の遷移 協調的な行動が適応される時代
第9章 力を基礎とした中央集権体制
第10章 間接的な互恵関係と「評判」の力
第11章 評判の市場
第12章 ダーウィンの悪魔を抑え込むためにあなたにできること

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ehirano1

82
ダーウィンの進化論には「選択圧(=生存バイアスに基づいた個人の短期的利益だけに最適された行動を選ばせる)」というダーウィンの罠がある。その罠のオペレーションはダーウィンの悪魔が担当していて、常に我々を破滅へ誘導している。これに対し、人間の理性はグッドハートの法則やゲーム理論により構造的に風前の灯(泣)。現時点における唯一の救いは「ダーウィンの天使(グレート・ブーストトラップ)」だけど、これには「群選択」と「間接互恵」。テクニカルワードのオンパレードですが、ロジックがかなり面白いです。2026/03/25

Go Extreme

2
太古生存本能⇔現代社会=進化のミスマッチ=ダーウィンの罠:選択の誤り発生 1.認知バイアス 生存優先+迅速判断+思い込み:確証バイアス:信念優先+ヒューリスティック:単純化+損失回避:失う恐怖 2.感情と直感 システム1vsシステム2:感情支配+直感の限界:意思決定阻害 3.社会的圧力 集団心理+同調+社会的証明:グループシンク:権威従順=誤断 4.時間的視野 現在バイアス+将来過小評価:目先誘惑:将来課題=遅延の難しさ 克服への道 罠の認識+思考時間+反対意見検討+チェックリスト+長期的視点=最適行動2026/04/12

SugarWater

2
842026/03/15

すみす

1
最初は世の中を良くするために始めたことでも、そこに競争の要素が入り自己の欲求を最大化したいという気持ちを行動に移すことで全体にとって大きなマイナスをもたらしてしまうような事を「ダーウィンの悪魔」と名付け、AIが普及していく未来についてダーウィンの悪魔の視点からその運用について警鐘を鳴らす。2026/06/08

lyrical_otoca

1
短期的な狭い視野での「成功」を追い求める余り、長期的で広い視野での「成功」を損なってしまい、破滅へと向かってしまう「ダーウィンの悪魔」への警鐘を鳴らした本。今の世界の悪いところは大体「ダーウィンの悪魔」で説明できるのでは?と思うくらい、今の世界に刺さる本だった。この世界が「ダーウィンの悪魔」に支配されている限り、滅亡リスクに晒され続けるので一人一人がそれを自覚し、「ダーウィンの悪魔」を払いのけないといけないなぁと思わされた。2026/06/06

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