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内容説明
93歳の人間論ーー。
人は何かのために生きるのではない。
誰かのために生きるのだ。
衝撃のベストセラー『大河の一滴』から30年。圧巻の集大成。
常に、再生の希望はある。
少年時代の引揚体験、自死への欲求、思いがけない病の宣告……
あえて、大河の流れに逆らうことを決意した、告白的人間論。
「かつて人生を大河の流れにたとえて書いたときは、その流れに身をまかせて、生命の海へと流れていく、そんなふうに考えていた。
しかし、と、私は思ったのだ。ときには大河の流れに身をまかせるだけでなく、それに逆らって生きることもあっていいのではあるまいか。大河の流れの中にも、逆流する場所もあれば、迂回する流れもある。
長く生きられなかった彼らのかわりに、自分は一日でも長く生きようと考えてきたのではなかったか。運命に身をまかせるだけでなく、それに逆らうこともあっていい。
人には、何人かのために生きる責任がある、と思う。人々のはたさざりし思いを背負って生きる義務があるのではないか。何かのためではなく、誰かのために生きるのだ」
――「大河の流れに逆らって」本文より
静寂から立ち上がる、鮮やかな再生の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
202
五木 寛之は、永年に渡って読み継けている作家です。「大河の一滴」シリーズも読み続けています。著者が石原慎太郎と同一の生年月日だと初めて知りました。同じ生年月日&職業でも人間性にこんなに違いが出るんですね。著者には、100歳まで書き続けて欲しいと思います。 https://www.gentosha.co.jp/s/taiga/2026/03/08
ぼっちゃん
56
前作の『大河の一滴』はたくさん付箋を貼って読んだので、最終章も読まねばと思い手に取った。五木寛之さんは92歳の時に中咽頭がんと診断されたが、執筆に影響がある副作用の強い治療をさけて、死ぬ当日まで書き続けたいと思われる気持ちがすごい。人生の四季では私は白秋になるようだが、一病息災あたりで健やかに枯れる技術を身につければいいのかな。2026/02/23
ちーちゃん
37
93歳の御大からすれば、50代などまだまだ若手だなと思いながら読みました。2026/03/30
AKO
13
前に「大河の一滴」を読んでいたので、これも読んでみたいという気持ちと、でも全然覚えていないから読んでみようという気持ちと。やはり自分の未知の世界、高齢で今を生きているということが、私には何十年後にならなければわからない感覚で、だからこそこうやって本で読む価値もあるし、でも人それぞれだろうとも思う。そして多分同性の方が素直に読めるのかもと思った。大河の流に乗る時、外れる時、同じ人でも時が変われば、変わるところもあるし、変わらないところもある。何だかミスチルの歌詞も思い出した。2026/03/23
てつろう
12
最近新刊を見かけないので、もう石原慎太郎さんのところにいったものかと思ってしまった。93歳でまだ日々コラムなどを癌と戦いながら執筆活動をしているとは活力に驚き。最後は仏教的な話になりすぎてつまらなかった。2026/03/09




