内容説明
生まれてくるか、こないかを自分で決められるならば、あなたは、この世界に生まれてきたいですか? 子どもを産むためには、その子からの出生同意が必要となる世界を舞台にした、芥川賞受賞作家による衝撃作。《解説・朝井リョウ》
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
kintel
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安楽死制度によって自らの死を選択できる未来が舞台で、胎内の胎児に生まれたいかの意志確認をする「合意出生制度」も法律化された世界。親が子を持ちたいという一方的なエゴで出産することの是非を問う作品。テーマは素晴らしいけれど、どうしても胎児が出産意志を表明するあり得なさに没入できなかった。仮に出来たとして、何十年も生きていれば人生の幸も不幸も時々によって変わることを知っているので、それで堕胎が半ば強制されるのは間違った人類の世界線にしか見えない。ただ、手放しで出産を祝福することへの疑問をなげかける価値ある一冊。2026/02/17




