内容説明
★★★第19回小説現代長編新人賞 選考委員特別賞受賞作★★★
凪良ゆうさんの大プッシュで選ばれました!
「この物語は“小説は楽しい”ということを伝えられる強さがあり、
最後は気持ちの良い涙に着地する。」
「いつまでこの身体を借りられるのかな」
ある夏の夜。仲間と肝試しをした帰り道に、大学生の若梅は声をかけられる。
「ひさしぶり、梅ちゃん」。それは仲間の身体に乗り移った、死んだはずの初恋の人だった。
アルバイトに夏祭り、そしてデート。失った時間を取り戻すように、若梅は彼女とささやかな願いを一つひとつ叶えていく。いつかは身体を返さなくてはいけない、それでも――。
「もう一度会いたい」。真っ直ぐな願いが起こす奇跡は、一つじゃない。
純度100%のタイムリミット・ラブストーリー!。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
RRR
13
ふと、タイトルに一目惚れした作品です。初恋の人と逢瀬を重ねる内容ですが、その初恋の人は幽霊であります。彼女はマイナスの感情を抱かず、このまま取り憑いていいのか?と葛藤に胸が締め付けられます。彼女と彼のやり取りに、心が浄化されるほど、まっさらで、なんてきれいで美しい物語なのか、と深い余韻に浸りました。2026/02/14
toshi
11
迂回ひなたのデビュー作(と言うか現時点では唯一の作品?)。 若くして亡くなった幼馴染の霊と再会した直後、知り合いに憑依してしまうファタジ。 過去の出来事を所々に挟みながら話が進んでいく。 伊吹有喜の「四十九日のレシピ」を思い出させるようなとっても悲しくて、とっても心温まる物語。 牧が牧に戻る直前に小梅が「もう振り向くな!梅ちゃん」と叫んだところは泣けた。 ただ、最後の章は無いか、別の形のほうが良かった。2026/03/08
DI
5
大学の友達がたまたま自分の故郷にある廃病院に肝試しに行くと知った主人公の若梅が仲間に入って帰郷。その病院は幼馴染の小梅が病で亡くなった場所でもあった。そんな中東京へ戻ってきた時にその小梅がグループの一人の体に入り込んでいた。そこからのお話はよくある最後には元の世界に戻ることにより、若梅は自分の世界の中での暮らしに精一杯頑張ることに。どうしても同じような話を読んでいるのですごく感動したかと言われると無条件に頷けないが、読みやすさもあってこの分野には足跡を残したのは間違いない。2026/03/23
yasuyuki suzuki
5
13歳で亡くなった小梅が大学生になった初恋の人若梅そして彼の友人、りりあにのりうったとてもファンタジーな物語。読んでいてのりうった感が感じられないスムーズなストーリーになっているところがとても感じ良かった。その後の小梅ちゃん活躍が心地良かった。ラスト第4章はいろいろ考えさせられる終わり方をしていると思った。あなたもぜひ読んで心地よくなってください。2026/01/15
翡翠
3
本でも映画でも、亡くなった人と再会するような物語は苦手です。別れの悲しみを二度も味わうことに耐えられない……。ずっそう思っています。 それなのに、この本を読んでしまいました。泣きました。 ラストも“気持ちの良い涙”で終わることはなく、悲しさだけが残りました。2026/04/07




