内容説明
聖にして穢、善にして悪、神にして魔!
人類普遍の「魔の構造」を明かす、文化人類学の到達点。
聖なるものはなぜ呪われたものでもあるのか。清純な白と無気味な白・左の神秘・双子の習俗、魔女・憑きもの・不思議な来訪者……日本・バリ・アフリカの民俗をたずね、文化/自然・男/女・昼/夜など、二元的カテゴリー間の均衡を攪乱する「どちらつかずの中間領域」に魔性の発生を見いだす。文化人類学の大家による画期の書!
[目次]
序章 妖怪と両義性
■第一部 自然の認識――原初的分類
第一章 清純な白と無気味な白
第二章 左の神秘
第三章 方位の意味
■第二部 水・双子・音
第一章 さかさ水
第二章 双子の習俗
■第三部 魔性の構造
第一章 魔女、死霊のイメージ
第二章 女性の魔力
第三章 不思議な動物 1
第四章 不思議な動物 2
第五章 不思議な動物 3
第六章 不思議な来訪者
注
あとがき
みすずライブラリー版あとがき
解説 聖の迷宮 真島一郎
索引
(*本書の原本は1976年に研究社出版より刊行されました。学術文庫化に際しては、1998年刊行のみすず書房版を底本としています。)
目次
序章 妖怪と両義性
■第一部 自然の認識――原初的分類
第一章 清純な白と無気味な白
第二章 左の神秘
第三章 方位の意味
■第二部 水・双子・音
第一章 さかさ水
第二章 双子の習俗
■第三部 魔性の構造
第一章 魔女、死霊のイメージ
第二章 女性の魔力
第三章 不思議な動物 1
第四章 不思議な動物 2
第五章 不思議な動物 3
第六章 不思議な来訪者
注
あとがき
みすずライブラリー版あとがき
解説 聖の迷宮 真島一郎
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
30
文化人類学と民俗学の狭間にあるような本。 民俗学面白いって人には是非とも読んでほしい。 五十年ほど前のこの本は、当時日本で最新であった構造主義の考えを取り入れ、フィールドワークの知見を随所に盛り込みながら、なおかつ非常にわかりやすく、習俗の構造に切り込んでいく。 生き生きとしていてとても面白いです。2026/10/01
佐倉
17
色、方位、双子、女性、動物。日本含む世界各地の怪異、禁忌といった“魔性”の文化事例を挙げていき、そこに共通するものを見つけ出していこうとする。特定の色や方角の共通性よりも、内と外、男と女など二項に分けられた時に生ずる境目こそが魔性概念を生み出す。著者がフィールドワークしたバリ島の神聖な山の方と穢れた海の方という分け方、近場の道案内において「あの角を東に」という言い方をしたり方位感覚が混乱する”パリン“になったことで踊りの稽古が出来なくった少年の話など、方角の感覚が生活に染み付いた世界観が興味深い。2026/02/27
ゆぴうんぴ
0
東南アジア、アフリカ、日本の事例から、あらゆる社会には二元論的な枠組みが存在し、その境界にいるものは聖であり邪である魔性の神秘性が宿るとみなされたらしい 紹介事例は方角から性別、生理現象に至るまで多岐に渡り苦労が偲ばれる 女性には、男性が担ってきた「文化」に対する「自然」としての役割が強いられ、神秘性と邪悪性という相反する属性が付与されたとする内容はハッとさせられる また排泄物や爪、髪の毛など、かつて人体だったが身体から離れ出たものには呪力が宿る、と人は考えるらしく事例が面白かった2026/03/22




