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内容説明
地方工務店の実践から問い直す家づくりの本質
住宅不況の時代に、15期連続増収。
三重県の小さな工務店が貫いてきた
「感動の体験」を軸にした家づくりの哲学と実践
マイホームは「一生の買い物」とよく言われます。施主にとってはその後の人生の大半を過ごす場所であり、住まいが暮らしに与える影響は決して小さくありません。しかし多くの工務店ではコストやスケジュールなどが優先され、施主の想いや希望が十分に反映されないまま話が進んでしまうことも多々あります。
著者は三重県菰野町(ルビ:こものちょう)に拠点をおく工務店を営んでいます。ただ「家という建物」を売るのではなく、家づくりのプロセスそのものを通じて、お客様に「感動の体験」を届けることを大切にしてきました。打ち合わせの時間、施工現場での一つひとつのやり取り、そして引き渡し――そのすべてを、お客様とともに喜び合える体験に変えてきたのです。目先の売上や効率ではなく「お客様の幸せな未来」に向き合い続けてきた結果、2024年には15期連続増収を達成しました。
本書では、感動を生み出すために欠かせない三つの要素として「普遍的な美しさを追求するデザイン」「安全と安心を支える施工品質」「家づくりのすべての瞬間に心を配るホスピタリティ」を挙げ、著者がそれぞれをどのように現場で実践してきたのかを具体的に紹介します。さらに、それらを支える人材育成や組織づくりの仕組みについても掘り下げていきます。
本書は、家づくりに携わるすべての工務店経営者、設計者、現場スタッフに向けて「自分たちは何のために家を建てているのか」という問いに対する、現場で実践できる一つの答えを提示する一冊です。
家づくりの先にどんな世界を実現したいのか。そのために、いま何を磨くべきなのか。
感動を軸にした家づくりの本質を、実践を通して学べる一冊です。
目次
はじめに
[第1章]
家づくりをする人が減っている時代――
「建てて良かった」と心から思ってほしい、ハウスビルダーの挑戦
なぜ「家が売れない時代」に15期連続増収を続けられるのか
「建てて良かった」という喜びを生むまでが「プロ」の仕事
苦労が最高の思い出に変わる「笑顔と涙の引き渡し式」
家づくりは「招待状」から始まっている
最初の相談で、家の性能やプランの話はしない
家の設計の前に、まず「人生設計」から
打ち合わせを重ねるごとに「理想の家」が形になっていく
「筆入れ式」と「手形式」でお客様が主役になる思い出を
いい家は「いい現場」からしか生まれない
「引き渡しの1年後」に待っていたサプライズ
なぜ私たちは「結婚式を超える家づくり」にこだわるのか
私のターニングポイント① 「カナヅチとクギ」がおもちゃだった幼少期
[第2章]
「人生でいちばん高い買い物」を「人生最高のイベント」に変える
ホスピタリティ×デザイン×施工技術で創り出す「感動品質」
「1ミリへのこだわり」が家の品格を決める
お客様のイメージを形にする「スタイリスト」
「フルオーダー」と「セミオーダー」の設計思想を使い分ける
「泣いている現場」と「笑っている現場」は入った瞬間に分かる
なぜ、私たちは「面倒くさい」工務店だと言われるのか
「丁寧に間違える」職人が生まれる、住宅業界の構造的問題
施工業者は「下請け」ではなく、感動を創る「パートナー」
日本一厳しい「14回」の社内検査
欠陥住宅を防ぐのは「机上の性能」より「現場での実現度」
なぜ「含水率15%以下のヒノキ」にこだわるのか
「スタッフの顔が見える」工夫でお客様の不安を和らげる
職種横断のホスピタリティチームは“感動の設計士”
お客様との「価値観の共有」が信頼関係を築く
アドバイザーの役割は「家を売ること」ではない
施工品質に自信を持つからこそ「建てたあと」に責任を負う
私のターニングポイント② 「オレの月給は5万円でええよ」で父の会社へ
[第3章]
絶対に後悔させないために、全員が全力で自分を磨く
「社員が自発的に学び、成長する工務店」の舞台裏
研修は2週間に1回! 「日本一社員が勉強する工務店」
「スキル=柱」は「人間力=土台」の上に立つ
少林寺拳法が教えてくれた「自他共楽」の心
理念と文化を自分ごと化する「ファンミーティング」
「責任の境界線」は引くが、「心の境界線」は取り払う
成長速度は3倍! 未経験でも社員が育つ仕組み
「成長が止まって喜ぶお客様はいない」というシンプルな真実
仕事は最高の「ロールプレイングゲーム」だ
「給料は2倍出す」それでも、社員が辞めない理由
私のターニングポイント③ 理想の家づくりができない……雇われ社長時代の葛藤
[第4章]
家とは家族の未来、生活と一体のもの
家ができたあとの地域活動も「建てて良かった」を生むための大切な仕事
社長も激走! 1200人が集う感謝祭
お客様からクレームが一つも出なかった「弁当遅れの奇跡」
なぜ、工務店が「マルシェ」を開催するのか
「大工が天職」の私が子どもたちに伝えたいこと
地域への恩返しの形は、自分で決めたい
工務店が「ワインバー」や「結婚相談所」まで?
私のターニングポイント④ 「代表取締役棟梁」、誕生する
[第5章]
「感動品質」を三重から全国へ――
志ある全国の工務店と手をつなぎ、「感動の輪」を広げ、未来をつくる
「年間100件」の講演で抱いた問題意識
コンサルティングは「理念」の策定から始まる
私が自社のノウハウをすべてオープンにする理由
「ハウスクラフトになりたい」一歩を踏み出した仲間たち
「人生には終わりがある」講演会で流した涙の理由
私たちは何をつくり、そして何を遺すのか
住宅市場が縮小するからこそ「戦わない」ことを選ぶ
人生は「リアル・マインクラフト」だ
私のターニングポイント⑤ 神様がくれた「5組の新規依頼」
おわりに
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- CD
- リコ/ワレイカ・ダブ



