内容説明
一対一の密かな約束
「書物と人物に出会う喜びに痺れるから、本を開く。読まずにはいられない」
ページをひらくと〈そのひと〉が現れる。『野蛮な読書』から十五年、待望の読書エッセイ集が誕生!
[登場するひとたち]
姫野カオルコ/伊藤比呂美/町田康/吉本隆明、ハルノ宵子/松井今朝子/山田詠美/池波正太郎/石牟礼道子/吉村昭/三浦哲郎/武田百合子/村上隆/幸田文/向田邦子/畑中三応子/土屋賢二/藤本和子/山田太一/青山文平/松家仁之/今村夏子/ハン・ガン/黒川創/堂場瞬一/小川洋子、クラフト・エヴィング商會/酒井順子/有吉佐和子/石井好子/宇能鴻一郎/古今亭志ん生/麿赤兒/星野道夫/片桐はいり/マリーズ・コンデ/丸谷才一/谷口ジロー/原田ひ香
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いちろく
25
平松洋子氏といえば数々の食のエッセイや週刊誌の連載のイメージが強いけれど、本に関してもこれだけ切り込める人だったと知り驚いている。最近の作家や作品にも触れているけれど、主に戦後の昭和作家の作品を通じた著者によるエッセイ。私が生まれる前の作家も多く、世代が違うこともあり触れる機会がなかった作品ばかりで、終始紹介を伺っている感覚だった。対象が食べ物から小説に変わっても、著者らしさは変わらない。2026/04/02
あんこ
23
平松洋子さんのエッセイはいくつか読んだことがあるが、読む度にまだまだ知らない本がたくさんあるなとこれからのことが楽しみになる。新刊が出ているのは知らず、たまたま書店でクラフト・エヴィング商會の表紙に惹かれ、手に取った。 序文の『本はただの書物ではない。〜書物と人物に出会う喜びに痺れるから、本を開く。読まずにはいられない。』という文に深く頷いた。 私にはまだまだ出会っていない本がなんと多いこと。人生の中で全てを読み尽くせはしないけど、時々どうしようもなく惹かれる一冊に出会えるからこそ、読書は面白い。2026/05/25
kum
22
平松洋子さんの読書エッセイ。多彩な本の紹介もさることながら、酒井順子さんとの対談『向田邦子の深層』、原田ひ香さんとの対談『有吉佐和子のおもちゃ箱』が特に興味深かった。私はたぶんどちらの作品もまだ読んだことがない。話題になっていたので内容も知らず買って積んだままの『青い壺』が対談の中で詳しく解説されていて、こんなに面白そうな話だったのかと俄然読みたくなった。2026/04/23
ユメ
21
平松さんのエッセイの大ファンで、中でも『野蛮な読書』『本の花』が好きなので、本書も刊行を楽しみにしていた。平松さんの本に対する高い熱量がひたひたと伝わってくる文章で、それが快い。「はじめに」で平松さんは、「本は、本を連れてくる。と同時に、言葉を紡ぐリアルな人間を目前に連れてくる。だから、確かなざらつきの手触りが一冊の本を生涯忘れ得ぬものにする」と語っている。本書のページの向こうには、平松さんという生身の人間が確かに存在していて、その熱い想いに触れるからこそ、紹介されている次の本へと手が伸びるのだ。2026/02/08
harumi
15
平松洋子さん初読み。「食」のエッセイの第一人者とは知らずに読み始めました。私も食べることや料理は好きですが、「丁寧な生活」とは真逆な人間なので平松さんのこだわりには付いて行けず疲れてしまって途中から好きな作家さんの章だけつまみ読みして終わりました。2026/08/02




